闘将が悲壮感を漂わせている。

　現地時間２月23日に開催されたプレミアリーグ第13節（延期分）で、８位のトッテナムは19位に沈むバーンリーと敵地で対戦。71分にセットプレーから先制点を許すと、その１点を最後まで返せず、０―１であえなく敗戦。直近のリーグ戦５試合で４敗目を喫した。
【動画】マンC撃破の勢いはどこへ…トッテナム、19位バーンリーにセットプレー一発で撃沈

　英公共放送『BBC』によれば、落胆した様子でひとりドレッシングルームに引き上げたアントニオ・コンテ監督は、「クラブを助けるためにここに来たので、もし問題が監督にあるかもしれないのなら、出て行く準備ができている」と、窮状を語っている。

「この状況は受け入れがたい。５試合中４試合負けるというのは、最悪の事態と言わざるを得ない。この状況を改善するためにやってきたが、今この瞬間、私は状況を改善するのに適していないかもしれない。私は正直なので、目をつぶってこのままにすることはできない。クラブと話し合い、最善の解決策を見出すつもりだ。繰り返すが、私は本当にイライラしている」

　昨シーズンはインテルを11シーズンぶりのリーグ制覇へ導き、“優勝請負人”として知られる52歳は昨年11月、不振で解任されたヌーノ・エスピリト・サントの後任として、緊急登板。しかし、現在８位と、就任時の９位とほとんど順位が変わらないなかで、やはり自身の責任を強く感じているようだ。
 

「ここ５試合、我々は降格（トラブル）に陥っているようなプレーをしている。これが現実だ。何か問題があるのかもしれない。責任を取りたい。私は野心を持っていて、負けるのが嫌いなんだ。給料を受け取るのは、今のところ正しいことではない。

　トッテナムを助けたいとやってきて、５試合で４敗は…こんな状況は人生で初めてだ。10位、12位、13位で終わるかもしれないし、私がここに来たときと同じような順位で終わるかもしれない」

　絶望視するコンテ監督だが、２試合消化の多い４位のマンチェスター・ユナイテッドとは６ポイント差と、決して逆転不可能な状況ではない。マンチェスター・シティを撃破した前節のような戦いぶりを継続して見せ、逆転でトップ４入りを果たせるか。来月12日にはユナイテッドとの直接対決も控える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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