52億円の新戦力ビダルは「最後の1ピース」 【バイエルン番記者】

カテゴリ:メガクラブ

パトリック・シュトラッサー

2015年07月31日

シュバインシュタイガーとの二者択一でビダルを選択。

みずからを戦士と呼ぶビダルは、バイエルンの中盤に強さを注入する待望の「アグレッシブ・リーダー」。パズルの最後の1ピールと言えるだろう。 (C) Getty Images

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 モヒカンにタトゥー。みずからを「戦士」と呼ぶアルトゥーロ・ビダルは、バイエルンにとってまさにパズルの最後の1ピースだ。
 
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 躊躇なく敵にアタックし、削る。強靭なフィジカルと闘争心で相手を威圧するビダルのような選手を、「アグレッシブ・リーダー」と呼ぶ。マルク・ファン・ボンメル(2006年から11年まで在籍)が退団してから、バイエルンに欠けていたのがこのアグレッシブ・リーダーだった。
 
 シャビ・アロンソ、フィリップ・ラーム、チアゴ・アルカンタラとテクニカルなタイプを揃えるペップ・グアルディオラの中盤に、たしかにファイターはいなかった。
 
 味方にすればこれほど頼もしい選手はいないが、相手にしたらもっとも嫌な存在。シュテファン・エッフェンベルクやイェンス・イェレミース、70年代の黄金期のフランツ・ロート――ニックネームは「雄牛」だ――の系譜に連なるのがビダルである。
 
 アロンソやチアゴの背後を守り、相手のプレーを分断するために、バイエルンは3700万ユーロ(約51億8000万円)の移籍金を投資した。契約期間は2019年までの4年間で、さらに1年間のオプション付きだ。
 
 そんなビダルの最大の敵は、サポーターの感情だろう。彼らが「サッカーの神」とまで呼んで崇めていたバスティアン・シュバインシュタイガーを、ビダルが結果的に追い出した形になったからだ。
 
 表向きには語られていないが、バイエルンはシュバインシュタイガーとビダルの二者択一で、8月1日で31歳になる副キャプテンではなく、28歳と脂が乗り切るチリの戦士を選んだのは明らかだ。
 
 アグレッシブ・リーダーの獲得はずっとプライオリティが高い強化テーマで、ビダルを迎え入れるために、シュバインシュタイガーを積極的に慰留しなかったというわけだ。
 
 いずれにしても、チリの戦士が新シーズンの鍵を握っているのは間違いない。
 
【記者】
Patrick STRASSER|Abendzeitung
パトリック・シュトラッサー/アーベントツァイトゥング
1975年ミュンヘン生まれ。10歳の時からバイエルンのホームゲームに通っていた筋金入りで、1998年にアーベントツァイトゥングの記者になり、2003年からバイエルンの番記者を務める。2010年に上梓した『ヘーネス、ここにあり!』、2012年の『まるで違う人間のように』(シャルケの元マネジャー、ルディ・アッサウアーの自伝)がともにベストセラーに。
【翻訳】
円賀貴子

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