逆境に立たされていた大エースが、ようやく長いトンネルを抜けた。

　現地時間２月15日に行なわれた延期分のプレミアリーグ第18節で、５位のマンチェスター・ユナイテッドは、９位のブライトンとホームで対戦。待望の一発が生まれたのは、スコアレスで迎えた51分だった。

　ショートカウンターから、ゴール前でボールを持ったクリスチアーノ・ロナウドは、数人の相手DFに囲まれるも、ものともせず、流れるようなリズムで右足を豪快に一閃。GKは全く反応できない強烈なシュートをゴールネットに突き刺した。

【動画】37歳C・ロナウド、公式戦７試合ぶりの一発は衝撃のゴラッソ！

　昨年30日に行なわれたバーンリー戦を最後に、公式戦７試合ゴールから遠ざかっていたポルトガル代表FWは、これが2022年初であり、37歳となってからも初ゴールとなった。

　その後、後半アディショナルタイムにブルーノ・フェルナンデスが追加点を奪ったユナイテッドは、２―０で快勝。リーグ戦３試合ぶりの勝利を収め、順位をチャンピオンズ・リーグ出場圏内の４位に上げた。
 

　一部からは「もう終わった」とバッサリ切り捨てられていたなか、得点直後にはそれを見返すかのように、いつにも増して感情を爆発させたC・ロナウドは試合後にSNSを更新。雄叫びを上げる自身の３枚の写真と共に、以下のような熱いメッセージを寄せている。

【画像】雄叫び３連発！C・ロナウドがチョイスした渾身の３枚をチェック

「復活だ！誰もあきらめず、再び軌道に乗る唯一の方法は、ハードワーク、チームワーク、シリアスワークだ。それ以外はただの雑音に過ぎない。レッツゴー、デビルズ！」

　また、クラブ公式サイトによれば、ラルフ・ラングニック監督も圧巻のゴラッソで復活の狼煙を上げたエースを絶賛。「重要というだけでなく、素晴らしいゴールだった。全体的に見ても、クリスチアーノのパフォーマンスは良かったと思う。エネルギッシュで、躍動していて、常にチームメイトを助けようとしていた。ここ数週間の中では最高のパフォーマンスだったと思うし、我々にとっても非常に重要なことだった」と語っている。

　とはいえ、昨シーズンはユベントスで29得点を挙げ、セリエA得点王に輝いた実績を考えれば、９点ではまだまだ物足りない。残り13試合、この背番号７がどこまで得点を積み重ねられるかが、レッドデビルズの浮沈の鍵となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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