夏も冬も、セルティックが獲得した選手たちは次々に活躍している。アンジェ・ポステコグルー監督の目利きが光り、その秘訣を知りたいと大きな注目が集まっているのも不思議ではない。

　だが、指揮官本人は難しいことではないと話した。大切なのは、自分が必要とする選手かどうかをイメージしておくことだ。そして、才能ある選手を見逃さない情報網も必要となる。

『football scotland』によると、ポステコグルーは母国オーストラリアの『Stan Sport』で、「どのようなプレーをしたいか、本当に明確なアイデアを持っていることが大切だ」と述べた。

「よく言うが、妻と買い物に行くと、彼女はどれを選ぶべきかちゃんと分かって買っている。私はまったくアイデアがないんだがね！ 選手を探すときも同じだ。本当に明確なアイデアがある。自分が望むことを考え、チームの中でイメージしてみて、フィットすれば、たいていの場合はうまくいく」

　さらに、指揮官は「まずはチームにどういうプレーをさせたいのか、絶対に明確にすることが第一だ」と続けている。

「各ポジションでそれぞれの選手がどういうクオリティを持っているか。そうすれば、選手たちにとっても簡単だ。私が求めていることの一部をすでに持っているのだから、適応期間が短くなるからね。私が獲得した選手たちがすぐに活躍する理由を聞かれるが、自分が求めている特徴を持った選手たちであることをすでに知っているからさ。あとは試合を理解するだけだよ」

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　ポステコグルーは夏に古橋亨梧を獲得し、冬に旗手怜央、前田大然、井手口陽介も加えた。だが、冬に３選手を同時に獲得したときのように、指揮官は「日本の選手たちに関して言えば、彼らを個々に扱うのが大切だった」と強調している。

「我々が一般的に考えるステレオタイプなことは真実に即していないこともあるからね。私が連れてきた４人はそれぞれ完全に異なる人たちであり、異なるタイプの選手たちなんだ」

　母国オーストラリアからの補強もあるか問われると、「いつもAリーグは見ている」と回答。「私はあらゆるところを見ている。ひとつの市場だけではない。世界のどこでもタレントを見つけることができると知っている。オーストラリアを含めてね」と話した。

「私はアジア・サッカーのことをよく知っている。日本だけじゃない。アジアのほかの地域もだ。スカウトという点では、すべて見ている。もちろん、オーストラリア人選手に関してはより知識があるし、誰かが目立てば、良い情報網が私にはある」

　すでにリーグカップのタイトルを獲得しているセルティックは、スコットランド・リーグで首位に立つなど、４冠の可能性を残している。ポステコグルーの手腕、そしてタレント発掘能力は、欧州で広く注目されていきそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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