現地時間2月15日(日本時間16日午前5時)、いよいよチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメントが幕を開ける。
悲願のCL初制覇を狙うマンチェスター・シティが相まみえるのが、ポルトガル王者スポルティングだ。
優勝候補に挙がるシティの優位は動かしがたい。ボールと空間の支配による主導権の掌握に長けるプレミア王者は、ベルナルド・シウバやケビン・デ・ブルイネら絢爛豪華な攻撃陣が頻繁に違いを作り出す。
ガブリエウ・ジェズス、ジャック・グリーリッシュが怪我で、第1レグの欠場が濃厚となっているものの、直近のノーリッジ戦(2月12日)では、昨年末頃から調子を上げているラヒーム・スターリングがハットトリック、「偽9番」に入ったフィル・フォデンが1ゴール。攻撃陣の層は厚く、大きな穴にはならないだろう。
緻密なプレスと守護神エデルソンの好守が光る守備もほぼ盤石だ。右SBのカイル・ウォーカーが、グループステージ6節のRBライプツィヒ戦で退場となり、UEFAから3試合の出場停止処分を科されているため、ジョアン・カンセロが右へ回るか、ブレントフォード戦(2月9日)で一定の成果を上げたジョン・ストーンズを起用するかジョゼップ・グアルディオラ監督の采配に注目が集まる。
絢爛豪華な攻撃陣が違いを作り出す
一方、第1レグをホームで戦うスポルティングは、22年最初の3試合で2敗と躓くなど、国内リーグでは波に乗り切れていない。
朗報は、直近のポルト戦を怪我で見送ったエースのペドロ・ゴンサウベスが、起用可能な状態まで回復してきていることだ。パブロ・サラビア、パウリーニョを加えた3トップはCLグループステージで計9ゴールを奪うなど爆発力がある。
ルベン・アモリム監督が「われわれのDNA」と表現する、19年ぶりにポルトガル・リーグを制した昨シーズンのような攻撃性とインテンシティを取り戻し、自慢の3トップの良さを存分に引き出せるかがカギとなるだろう。
※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年2月17日号より一部修正・加筆して転載。
【PHOTO】2022年冬の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!