Jリーグは２月18日に川崎フロンターレ対FC東京のカードでJ１が開幕。30年目のシーズンがまもなくスタートする。今企画では、J１全18チームの最新予想布陣を公開。プレシーズンの動きから各チームのスタメンとポジション別の序列を予測する。今回は、昨季８位のアビスパ福岡をピックアップする。

――◆――◆――
【画像】2022 J１リーグ各チームの開幕予想布陣！

　昨シーズン、四半世紀にわたって繰り返されてきた“５年周期”に終止符を打った福岡は、J１定着という次なる歴史に向けてのチャレンジを開始する。継続性を大事にしながら課題である攻撃力アップを図るため、昨シーズンのメンバーを中心にピンポイントで補強を行ない、リーグ戦８位以上、カップ戦ベスト４以上を目指す。

　基本フォーメーションはお馴染みの４－４－２。高い位置からのプレスで始まる連動した守備でボールを奪い、鋭い攻守の切り替えから素早くゴールを目指す戦い方に変わりはない。

　その中で最終ラインの中央にはJ２屈指と呼ばれた熊本雄太と大卒ルーキーの井上聖也を補強。ともに高さと対人の強さを持ち味とする選手で、かつ正確なフィードにも定評があり、CBの層を厚くするとともに、奪ったボールを効果的に攻撃につなげるという意図が見て取れる。

　エミル・サロモンソンが抜けた右SBには、Jクラブのアカデミー出身らしい高い技術と攻撃的なスタイルが特長の前嶋洋太が加わる。当面は１対１の強さに自信を持つ湯澤聖人と併用されるものと見られるが、前嶋はまだ24歳と若く伸びしろは十分。長谷部茂利監督の下で大きく成長することが期待されている。

　中盤には田中達也が加入。スピードと切れのあるドリブルを武器にサイドアタックを活性化させることを期待しての補強で、個の力で局面を打開できるのも攻撃力アップをテーマにする福岡にとっては心強い。

　それだけにとどまらず、田中の加入によって田邉草民がボランチの位置でプレーすることが予想されることや、金森健志をサイドハーフに限らず攻撃的なポジションならどこでも起用できるようになったことなども含め、中盤のバランスがより整った印象もある。

【宮崎キャンプPHOTO】“J１定着”へ！ルキアンら新戦力も合流し、トレーニングに励む福岡を特集