今冬にFC東京からポルトガル1部サンタ・クララに期限付き移籍し、海外初挑戦を果たした田川亨介が、鮮烈なデビューを飾った。

　先月26日のスポルティング戦（●１―２、リーグカップ準決勝）で初めてベンチ入りするも、出番なしに終わっていたアタッカーは、２月１日のボアビスタ戦（ポルトガル・リーグ第20節）で、１―１の75分から途中出場し、待望の初出場を果たす。

　すると、わずか６分後だった。22歳のレフティはアンデルソン・カルバーリョが右サイドからグラウンダーで送り込んだクロスにゴール前で反応。左足のダイレクトシュートで冷静に流し込み、鮮やかにネットを揺らしてみせた。
【動画】左足で冷静にフィニッシュ！田川が決めた初出場初ゴールをチェック

　試合はこのまま２―１で終了。サンタ・クララはリーグ戦２連勝を果たした。

　いきなり決勝点を奪う活躍を見せた田川に対し、現地紙も高評価だ。『Record』が「タガワはサンタ・クララでこれ以上ないデビューを飾った」と伝えれば、『O Jogo』は「タガワのデビューを輝かせるゴール」と称えている。
 

　また、『O Jogo』によれば、コロナ陽性反応を示したマリオ・シウバ監督に代わって指揮を執った、アシスタントコーチのジョアン・カルバリョが試合後、田川についてコメント。以下のような惜しみない賛辞を寄せている。

「適応するのは難しい。彼はひとりでここにいるからね。私たちは彼が気持ちよく過ごせるよう、あらゆることに気を配っているよ。コミュニケーションは簡単ではないので、もっと簡単な方法で届くように努力もしている。このゴールは落ち着きを与え、彼を救ったと思う。彼は喜ぶだろうし、我々も結果に満足しているよ」

　サンタ・クララには、同日に行なわれたカタール・ワールドカップ最終予選のサウジアラビア戦で、フル出場した日本代表MF守田英正が在籍。その守田も初出場した際に決勝点を奪っており、日本人２人続けてのド派手なデビューとなった。今後は“サムライ・コンビ”での活躍に期待が高まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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