普段は冷静な守護神が、何度も地面を叩く姿が、その悔しさを物語っていた。
1月22日に『WOWOW』で生中継されたラ・リーガ第22節ビジャレアル対マジョルカのハーフタイム企画「久保建英&ヤン・オブラク ーTAKEの今季初ゴールを語る―」で、アトレティコ・マドリーのスロベニア代表GKヤン・オブラクが、自身が決められた久保建英の今季初ゴールを振り返った。
昨年12月4日に開催されたラ・リーガ第16節のアトレティコ・マドリー対マジョルカ戦、1‐1で迎えた後半アディショナルタイム1分だった。
カウンターから裏のスペースに抜け出た久保は、約40メートルを独走し、最後はオブラクの股を抜く冷静なシュートで劇的な勝ち越し点を奪取。世界屈指の守護神が悔しがる姿も話題となった。
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「絶対にファーサイドを狙っている気がした」
オブラクはこの被弾について、「終了間際の失点だったから、もちろん悔しかった」と切り出し、「40メートルぐらいの独走でかなり時間があっただけに、少し腹立たしかった」と振り返った。
「彼は(右サイドから中央へ)斜めに動いて逆(左)サイドを狙おうとしていたが、最後のコントロールが少し短くなった。結果、うまくミートしなかったシュートが股の下を抜けていった」
安定感抜群のシュートストッパーは、「彼の体勢、シュートの打ち方を見て、絶対にファーサイドを狙っている気がした」と回想している。
久保が意図的に股抜きを狙っていた事実を告げられると、「狙っていたなら、うまくやったね。マジョルカにとって大きなゴールを決めた彼を祝福するよ」と駆け引きに負けたことを素直に認め、「でも、次は止めたいね」と語っている。
最後に、リーガ王者の最後の砦は、日本の至宝に対してこんな賛辞を贈っている。
「彼は素晴らしい選手だ。私たちとの試合までゴールを決めていなかったので、難しい時期を過ごしていたと思う。でも、ゴールを決めて貢献した。まだ若いけど、才能豊かな選手で、このまま続けていけば、すごい選手になるだろう」
この名手から奪った1点は、久保にとっても自信となったはずだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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