8月にパリ・サンジェルマンへの電撃移籍で話題を振りまいたリオネル・メッシのユニフォームは飛ぶように売れ、展開から3日で100万枚を突破し142億円を売り上げたという。またクリスティアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドへ劇的なカムバックを実現した際は、メッシの2倍にあたる284億円の売り上げを記録。シーズン開幕直後から完売状態が続く異例の事態にまで発展した。
ユニフォームの選手別売上で世界的に統一された指標はないが、昨年8月20日にドイツ誌「キッカー」が、マーケティング会社「ライネ」に努めるペーアター・ロールマン博士のリサーチを紹介している。

■歴代売上枚数のトップ選手は、人類史上最多のSNSフォロワー5億人
C・ロナウドのユニフォーム売上枚数は圧倒的で1360万枚。2位はデイビッド・ベッカムの1020万枚。昨年までの数字ではあるが、意外にもメッシは1000万枚未満だという。ロールマン博士は「過去のスター選手らを含めても、C・ロナウドの水準には誰も及ばない」と強調している。
C・ロナウドは英サッカー専門メディア「F/J」が2015年に行なった同様の調査でも1位となっており、マンチェスター・ユナイテッドとレアル・マドリーの2つのビッグクラブでプレーしていた点が影響していると指摘。また、5億人という世界一のSNSフォロワーを抱えるカリスマ性も、人々が7番のユニフォームを買う理由だという。
■増え続けるC・ロナウドのファンと収入源
その人気は天井知らずだ。広告塔にうってつけの容姿、優れたファッションセンスで生活者を魅了し、最近は子供の写真をSNSに投稿するなど、良き父としても人気を高めている。
米経済誌「フォーブス」は、C・ロナウドが2020年にサッカー選手で初めて生涯収入が10億ドルを超えたと発表。クラブの給与やエンドースメント以外にも様々なビジネスを行なっており、自身の愛称を冠した「CR7」ブランドでアンダーウェア、シューズ、フレグランス、デニムウェアなどを展開。他にもホテル、フィットネスジム、博物館などを経営する。
今月には日本のメモラビリア企業「ザ・ダグアウト」と直筆サイン入りグッズの販売をスタートしたことも伝えられている。今回の契約では、ユニフォーム、写真、ボール、スパイクなどにサイン。同社の伊藤大也社長は「ロナウド選手のサイン入りユニフォームの人気は、他のどの選手をも圧倒している。周囲にポジティブな影響を与えるリーダーシップと模範的な生き方が、支持されている結果だ」と述べている。
多岐にわたるファンとの接点は、結果として選手のみならずクラブの収入増加にもつながっている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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