小宮良之 新着記事

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十八「全てのプレーは“原則”に照らし合わせて厳格に評価すべき」

「ドンマイ!」  日本スポーツ界には未だ、この考え方がはびこる。あるいは、このかけ声は魔法の力を持っていて、実際にこれが有効な運動競技があるのかもしれない。  しかし、フットボールにおいて、この言葉... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十七「バルサの連敗を引き起こした“勝利の麻薬”」

「勝利は麻薬のようなものなんだ。全能感があって、何も怖くなくなる。負ける気なんてしない」  39試合無敗という記録の真っ只中にあった時期、バルセロナのイバン・ラキティッチは、その感慨をこう口にして... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十六「岡崎慎司の美技が示した“ひらめき・創造性”の正体」

「あんな抜け方はしたことなかったですが、一瞬の判断で決めました」  先月のロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のアフガニスタン戦後、岡崎慎司は自らの得点――ゴール前でターンした直後、寄せてきたD... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十五「日本がシリア戦で見せたプレーはワールドカップで通用するのか?」

 言うまでもないが、フットボールは対戦相手のいるスポーツである。すなわち、相手の力量によって、自分たちの戦い方も著しく変化する。それは、この競技の“掟”や“法... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十四「岡崎こそが“戦術”! 彼を基準に日本代表は作られるべきだ」

 3月24日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、ロシア・ワールドカップのアジア2次予選で、アフガニスタンを5-0で破った。  相手があまりに弱すぎ、「世界」との距離感そのものは見えに... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十三「久保建英でも成功は難しかった!?……海外における日本人未成年の致命的弱点」

 少年が海外で夢を追い、サッカー選手になる。  その響きは悪くない。まるでスポーツ漫画のようである。  しかし、日本人の未成年選手が欧州でプロになることは、原則的には難しい。なぜなら、FIFAは20... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十二「重視すべきは数でなくポジション」

「数的優位」 それは、まるで教科書にでも載っているような言葉として使われている。  Jリーグでは指導者や記者たちが、その言葉を当然のように唱える。それは、正当性を振りかざす上での、魔法の呪文のように... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十一「監督の真にあるべき姿とは?」

「選手を20人も入れ替えることができない。だからこそ、最高責任者である監督がいるのさ。監督なら、1人を代えるだけでいい」  それは、欧州のサッカー界で語られる、チームマネジメントの常識である。  監... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の六十「アドレナリンの危険な罠」

 アドレナリンが出る――。  フットボールの世界では、それが勝負の決め手にもなりうる。  脳内の分泌物による高揚感は、「シュートを打ったら全て入る気がする」というトランス状態に選手を誘う。分泌物がチ... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の五十九「相乗効果が生む“黄金世代”。とりわけメッシや小野など傑物が周囲の才能を刺激する」

 優れたプレーヤーが出てくると、その経歴を辿り、一つの育成モデルにしようとするケースが少なくない。  しかし当然だが、同じことをしても、同じような選手を育てられるわけでもない。個人の性格や才能も、... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の五十八「国際派監督に求められる語学力」

 兵法にこんな言い回しがある。「三軍は得やすく、一将は求め難し」 兵士の頭数を揃えるのは難しくないが、優れた指揮官は得難いということだろう。 これをサッカーに置き換えると、「選手は得やすく、名将... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の五十七「ポゼッションに不可欠な “ウイング”の育成と台頭を望みたい」

 昨今、日本サッカー界では空前のポゼッション信仰が巻き起こっていたが(今はその熱がすっかり冷めかけている)、“ボールをつなぐためのつなぎ”になってしまう傾向も強かった。最... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の五十六「欧州のビッグクラブ、そして日本のU-23代表も利用。“2トップのアドバンテージ”をJクラブも再考すべきだ」

 かつてサッカー界には、2トップがスタンダードだった時代がある。ところが1990年代後半から、ストライカーたちは次第に肩身の狭い思いをすることになっていった。  指導者たちによる“戦術... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十五「実は日本人には“守り抜く”より“攻め抜く”が向いている」

 格上との試合では、守りを固めるのが戦いの定石の一つだろう。しかし、それが“城にこもる”だけでは、防御を破られるのは時間の問題となる。守備は必ず疲弊するからだ。  サッカー... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十四「強い集団に不可欠な“人材の多様性”。レイナや森脇のような存在の重要度とは?」

 プロサッカークラブが1シーズンという長丁場を戦いきるには、様々な人材が必要になる。楽観的で強気な選手だけでなく、状況を観察し、冷淡でいられるような選手も必要になるだろう。集団は支点を中心にして... 続きを読む

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