セミプロ時代は工場勤務や警察沙汰も。岡崎慎司の同僚ヴァーディーの「知られざる波乱万丈伝」

カテゴリ:ワールド

松澤浩三

2015年11月06日

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ノンリーグの選手としては史上最高額の移籍金でレスターへ。

13-14シーズンは2部リーグで16ゴールを奪取。レスターの10年ぶりのプレミアリーグ昇格の原動力となった。(C)Getty Images

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 ストックブリッジで高い得点率を誇ったヴァーディーは、やがてプロチームを含めた多数のクラブから注目を集めるようになる。
 
 そして10年8月、7部の中では強豪のハリファックス・タウンと契約。このタイミングでようやく工場の仕事を辞めて、サッカー一本で生計を立てる決意をした。
 
 すでに23歳だったが、ある意味退路を断ったこの決断こそが、小柄なストライカーの成長を促す起爆剤となったのだ。
 
 サッカーに打ち込めるようになったヴァーディーは、1年目からゴールを量産して、チームの得点王&最優秀選手賞を獲得。6部昇格に多大な貢献を果たした。
 
 翌11-12シーズンは、開幕4試合で3得点を挙げたところで、今度は5部に昇格したばかりのフリートウッド・タウンに引き抜かれる。
 
 そして、リーグ戦で31ゴールを叩き出し、ここでもチーム得点王と最優秀選手賞に輝くのだ。
 
 ちなみにこのシーズンには、当時ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)を指揮していて、後にヴァーディーを代表デビューさせる現イングランド代表監督のロイ・ホジソンが、彼を一目見ようと視察に訪れている。
 
「最悪のタイミングで来てくれたもんだよ。砂場みたいなピッチでまともにプレーなんかできなかった」
 
 ヴァーディーがそうコメントしている通り、ホジソン率いるWBAからオファーは届かなかった。
 
 しかし、WBAのライバルチームのひとつ、レスター(当時2部)が強い関心を示し、12年5月にノンリーグの選手としては史上最高額となる移籍金100万ポンド(約1億7000万円)で入団が決まる。
 
 そして加入2年目には、16得点を挙げるMVP級の働きを見せ、チームを10年ぶりのプレミアリーグ昇格へと導いた。
 
 獲得に動いた当時の指揮官、ナイジェル・ピアソンは、ヴァーディーのシンデレラストーリーについてこう語る。
 
「アメージングな展開の最高の物語さ。こういった苦労話は、最近はあまり聞かなくなったよな。これまでピッチ内外で様々な問題があったけれど、ジェイミーはそれらにしっかり向き合い、克服してきたんだ。人間的にも本当にいい奴でね。これからは代表での経も積んで、いま以上にプレーを楽しんでほしい」

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