J１リーグ1stステージ・14節
FC東京-柏レイソル
５月30日（土）／19:00／味の素スタジアム
 
FC東京
リーグ成績（13節終了時）：５位　勝点23　７勝２分４敗　15得点・13失点
 
【最新チーム事情】
●不動の右SB・徳永が出場停止。先発は松田が濃厚も、特別指定の室屋という選択肢もある。
●ナビスコカップの広島戦で羽生が負傷。インサイドハーフには三田を起用か。
●武藤のパートナーは出場停止明けの東か、広島戦で同点ゴールを決めた林か。ちなみに、前線には前田やラサッドも控える。
 
【担当記者の視点】
　公式戦で７試合連続失点中、リーグ戦では３連敗と一時期の勢いは感じられない。第２ステージに向けて良い流れを作るためにも、このあたりで連敗をストップしたいところだ。
 
　柏が志向するつなぐサッカーを、前線からの連動した守備で抑えられるか。米本と三田の両インサイドハーフに加え、アンカー・梶山のパフォーマンスもポイントになりそうだ。浦和戦や名古屋戦のように中盤で危険な縦パスを許すようだと、失点は免れない。最終ラインでは、徳永不在の穴を埋められるかがひとつの鍵だろう。
 
　武藤以外に得点源となれるアタッカーがそろそろ出てきてほしい。ナビスコカップの広島戦で劇的な同点ゴールを決めた林、今季はFW起用が増えている東、あと２ゴールでJ１通算140ゴールとカズ超えを果たせる前田、前節の名古屋戦でベールを脱いだ元チュニジア代表のラサッド──。ここから本領を発揮して突き抜けるのは、果たして誰か。

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柏レイソル
リーグ成績（13節終了時）：14位　勝点13　３勝４分４敗　14得点・15失点
※ACLの日程のため２試合未消化
 
【最新チーム事情】
●水原三星との激闘を制し、ACLベスト８進出。
●若い小林の活躍により、チーム内も活性化。
●ベテランの近藤がユースとの練習試合で実戦復帰。
 
【担当記者の視点】
　13節の試合を延期した甲斐もあって、ACLの決勝トーナメントでは水原三星にアウェーゴールの差で競り勝ち、２年ぶりのベスト８進出を決めた。その勢いに乗じて、選手たちは勝ち星が伸びていないリーグ戦でも結果を残すと、高いモチベーションを維持している。
 
　水原三星との第２戦を回避した武富と栗澤は故障と言うほどではないが、別メニューでの調整が続いるため、今節も欠場が濃厚だ。ただ、柏をアジアのベスト８に導く貴重なゴールを挙げた小林の活躍に、周囲の選手たちが触発され、意気込みの高さにつながっている。また、大津も「だいぶコンディションが上がってきた」と話しており、試合の展開によっては流れを変えるジョーカーの役割を担う。
 
　５月以降、柏は自分たちの持ち味を発揮できず、ACLでは水原三星を下したとはいえ、必ずしも柏が志向する“ボールとスペースを支配するサッカー”ができたわけではない。したがってFC東京戦は勝利も必要だが、「自分たちのスタイルを思い出すためにも良い試合にしたい」（工藤）というのが選手たちの声だ。中３日と短い試合間隔ではあるが、選手同士でコミュニケーションを取りながら、戦術面の調整と修正を図っている。