【試合内容】
　立ち上がりの３分に神戸がカウンターからチャンスを作ったものの、それ以降は山形が持ち前のプレッシングスタイルを活かしてボールを奪う場面が多く、攻勢に出る。神戸も中盤の形を変えて反撃に打って出ると、互いの背後を突き合う展開となったが、スペースを有効活用できた山形がセットプレーを多く獲得して押し気味に試合を進めた。
 
　互いにゴール前が堅く点を奪い切れない展開で、山形はCKで西河が２本、流れのなかで林が２本の決定機を迎えた。試合を通じてゴールが近かったのは山形だった。
 
　しかし神戸は、78分にCKからブエノが先制点。虎の子の１点を守り切った神戸が勝点３を獲得した。

【J１ PHOTOハイライト】１stステージ・13節

【J１採点＆寸評】全８試合の評価をチェック！
 
【チーム採点・寸評】
山形     5.5
試合の内容も采配も決して悪かったわけではないが、結果につなげられず。前線からの果敢なプレスなどに懸命な姿勢は伝わってくるだけに、見返りが欲しいところだ。
 
神戸       6.5
山形のプレッシャーに苦しんで攻撃面で振るわず、チャンスの数も少なかったが、CK一発で勝点３を獲得。内容が悪い時の正しい勝ち方を遂行できたのはチームとして大きい。
 
【山形｜採点・寸評】
GK
1　山岸範宏　６
バックパスのボール扱いで慌ただしくなる場面もあったが、90分を通じて判断の良い飛び出しで広いエリアをカバーした。
 
DF
31　高木純平　６
前半はキレのある動きでチャンスを作る。守備も落ち着いた対応でミスも少なく、効率的な動きで攻守に貢献した。
 
２　舩津徹也　5.5
守備面ではプレーの質を保っていたが、攻撃面ではトラップミスもあり、流れを切ってしまう場面もあった。
　　
４　西河翔吾　６
13分とロスタイムに決定的なヘディングシュートを放つも当たりが悪かった。守備では渡邉を押さえ込んでみせた。
 
13　石川竜也　６
流れのなかでのクロスはいまひとつ受け手との息が合わなかったが、効果的な配球とプレースキックでチャンスを作った。
 
MF
７　松岡亮輔　６
ボール奪取の面で高い貢献を見せ、時間とともにプレーの質は高まっていた。運動量が落ちて76分で交代したが、役割は十分にこなした。
 
５　アルセウ　６
身体の強さを発揮してボールを奪う。攻撃の起点として良質な縦パスを入れていたが、後半は散漫なパスも混ざりがちに。
 
22　キム・ボムヨン　５
セットプレーでマークに出遅れ、痛恨の失点を与えてしまう。攻守ともに精彩を欠いたプレーが目立った。
 
FW
24　ロメロ・フランク  6.5
前半に攻撃の起点となってボールを収める。相手よりも出足で一歩勝ってファウルを奪う場面も多かった。
 
８　林 陵平　5.5
ボールの収まりが良く競り合いにも負けず、ポスト役としての役割は十分にこなしていたが、45分、52分と二度のチャンスを逃し、FWとして最も重要な仕事はできなかった。
 
11　ディエゴ　６
シュート１本はFWとしてやや物足りないが、前線から中盤にかけてボールを拾っては積極的な仕掛けを見せた。
 
交代出場
MF
30　山﨑雅人　5.5
動きも重めで、ボールの収まりもあまり良くなかった。シンプルにさばいた時はチャンスにも絡んでいた。
 
MF
15　宮阪政樹　－
攻撃の起点としてパスは通せていた。プレースキッカーとしてもチャンスを作り、十分な仕事はした。
 
MF
９　中島裕希　－
攻撃の切り札としてゴール前でシュートに持ち込む場面もあったが、決定的なチャンスを作り出すには至らず。
 
監督
石崎信弘　６
離脱者がさらに増える苦しい台所事情のなかで最善策は取れている。ただ、ナビスコカップも含めた、この連戦では大きな結果をまだ得られていない。