J１リーグ・10節
湘南ベルマーレ – ヴィッセル神戸
５月６日（水・休）／17:00／Shonan BMWスタジアム平塚
 
湘南ベルマーレ
リーグ成績（９節終了時）：12位　勝点10　３勝１分５敗　９得点・16失点
 
【最新チーム事情】
●前節欠場の“要”遠藤が先発復帰へ。
●「神戸対策」でアリソンのスタメン起用も。
●ボランチ菊地俊の状態が微妙。代わって可児が入るか。
 
【担当記者の視点】
　８節の鳥栖戦でホーム初勝利を挙げたものの、前節の名古屋戦はミスから崩れ、今季初の連勝はならなかった。今回の神戸戦は再びチームを建て直し、「ホーム連勝」を狙う。
 
　前節欠場した右ストッパー遠藤の先発復帰が濃厚だ。神戸の渡邊のごり押しアタックや相馬の鋭い攻め上がりを抑えながら、最近控え気味な攻撃参加を繰り出し、チームに主導権をもたらしたい。
 
　また「神戸対策」で、CFアリソン、シャドー大槻というセットが先発する可能性もある。神戸の屈強CB陣の間にパワフルなアリソンがくさびを打ち込み、大槻の機動力を活かす――という狙いだ。一方、ここ最近のように、大槻がCFで先発することもあり得る。
 
　加えてボランチ菊地俊もコンディションを考慮し、欠場するかもしれない。その際にはテクニシャンの可児が先発しそうである。
 
　サイドのマッチアップ、マルキーニョス封じ、似て非なる３-４-２-１対決など……キーポイントは多い。ただ自分たちの良さを出し切ろうとすることはもちろん大切だが、相手は負傷者が続出しているとあって、どこが弱点かを試合中に見極めて攻略するという、したたかさも求められそうだ。
　
ヴィッセル神戸
リーグ成績（９節終了時）：９位　勝点12　３勝３分３敗　12得点・11失点
 
【最新チーム事情】
●司令塔の森岡は３試合連続で欠場の見込み。
●高橋峻が戦列復帰へ。しかし、今度は三原が負傷……故障者が相次ぐ。
●前節・鳥栖戦の後半に機能したチョン・ウヨンのボランチ起用が継続されそう。
 
【担当記者の視点】
　３試合連続で司令塔・森岡不在の戦いを強いられそうだ。中盤の底でチームを操る背番号10を欠いた名古屋戦（●０-１）、鳥栖戦（△１-１）はロングボールが目立ち、淡白な攻撃に終始。それまでの公式戦７試合負けなしの勢いは薄れてしまった。
 
　ただ鳥栖戦の後半、チョン・ウヨンがリベロから本来の主戦場であるボランチに戻ると、ボールの収まりどころができた。そこからチーム全体が機能し出して、小川の同点弾も生まれた。湘南戦はこの良い流れを大切にして（三原は負傷欠場しそうだが）、チョン・ウヨンのボランチでの先発起用が見込まれる。

　J１では湘南に勝ったことがなく、BMWスタジアムでもリーグ通算０勝２分４敗という不吉なジンクス（データ）がある。一方、今季のアウェーはいまだ無敗（２勝４分）。チーム一丸となって、“良いジンクス（データ）”のほうを継続させたいところだ。