J１リーグ１stステージ・５節
横浜F・マリノス － ベガルタ仙台
４月12日（日）／14:00／日産スタジアム
 
横浜F・マリノス
リーグ成績（４節終了時）：８位　勝点７　２勝１分１敗　４得点・４失点
 
【最新チーム事情】
●好内容だった前節・柏戦と同じメンバー、布陣で臨むことになりそうだ。
●トップ下に抜擢されている喜田は、守備のスイッチ役になり、攻撃では巧みなターンを見せるなど好調。
●右足首捻挫の影響で万全のコンディションではない小林だが、試合出場には問題なさそう。
●２月に左足首を手術した中村が部分合流。仙台戦の出場は無理だが、復帰は目前に迫っている。
 
【担当記者の視点】
　目下、公式戦３連勝と、序盤の悪い流れから完全に抜け出したと言ってもいい。直近３戦で失点はわずか１、攻撃面では計５ゴールを奪うなど、攻守両面で充実している。今週はナビスコカップがなかっただけに、休養も十分。万全のコンディションで試合に臨めそうだ。
 
　優れた組織力を誇る仙台の守備ブロックを崩すには、流動的な動きがひとつの策となる。最前線のアデミウソンが巧みなポジショニングでDFを釣り出し、敵陣に乱れが生じた隙を齋藤や兵藤が突いて起点となるなど、３人目の動き出しを絡めたアタックでゴールへの糸口を掴みたい。中盤と最終ラインの間にできるスペースも狙い目であり、素早いプレスバックで挟まれる前に、積極果敢にミドルシュートを打ち込むのも効果的だろう。
 
　守備面ではウイルソンに細心の注意を払いつつ、梁や野沢など優秀なキッカーが揃うセットプレー対策にも万全を期したい。

【J１展望】１stステージ・５節｜全９カードの予想布陣、最新情報
 
ベガルタ仙台
リーグ成績（４節終了時）：２位　勝点８　２勝２分０敗　５得点・２失点
 
【最新チーム事情】
●ウイルソンが体調不良で金曜日の練習を回避。ただ、横浜戦に影響はなさそう。
●ナビスコカップ・神戸戦で好パフォーマンスを見せた多々良が右SBに収まるか。
●横浜の屈強なCBに対して、茂木は「（空中戦ではなく）下から攻めたい」と意欲。
●試合当日が就任から丸１年となる渡邉監督。「勝点３を取ることしか考えていない」。
 
【担当記者の視点】
　前節・清水戦では渡部のロスタイム弾で勝点３を奪ったものの、攻守両面で安定感を欠いて苦戦を強いられた。ただ攻撃面は徐々に形が見えてきていて、４月８日のナビスコカップ・神戸戦でも無得点ながら惜しい場面を何度か作ることができた。
 
　問題は守備だ。４-２-３-１のトップ下や３-４-２-１のシャドーのように、最終ラインとボランチの間に入り込んでボールを受ける相手に対して寄せが甘い場面が多々見受けられ、実際に清水戦では大前の動きに翻弄されてしまった。横浜もトップ下を採用しており、ここで自由にプレーされれば致命傷になり得る。
 
　最終ラインを下げ過ぎず、陣形をコンパクトに保ったうえでパスのもらい手に対してCBとボランチがしっかりと身体を寄せることが必要だ。危険地帯でボールを刈り取って、速攻につなげる。守備から入ることを念頭に置いて、縦に速い攻撃で横浜のゴールネットを揺らしたい。