J１リーグ １stステージ・４節
ベガルタ仙台‐清水エルパルス
４月４日（土）／13:30／ユアテックスタジアム仙台
 
ベガルタ仙台
リーグ成績（３節終了時）：５位　勝点５　１勝２分０敗　３得点・１失点
 
【最新チーム事情】
●新設された柴山練習場で紅白戦を行なったが、報道陣には非公開。
●菅井は全体練習に復帰しておらず、蜂須賀先発が濃厚に。
●３月の公式戦４得点のウイルソンは好調を維持、意気軒高だ。
●渡邉監督は清水の攻撃陣を要警戒。「まずは守備から」との考えを示す。
 
【担当記者の視点】
　前節の湘南戦は粘り強さと最後の局面で身体を張る守備で失点０で終えたが、決して堅牢と呼べる代物ではなかった。むしろ、最後の精度を欠いた相手の拙攻に助けられたと言っていい。それを証明するように、３月28日のナビスコカップ・名古屋戦では前半だけで３失点を喫して敗北。堅守をベースにするチームだけに、現状は看過できない。
 
　立て直しに必須なのが、守備のスイッチの入れ時を間違えないこと。押し込まれ続けて疲弊すれば攻撃への推進力が生まれない。湘南戦で実感した負の連鎖を断ち切るためにも、ブロックを敷いて待ち構える守備から、高い位置でプレスをかけてショートカウンターに持ち込む守備へ切り替えるタイミングが重要。出足の鋭さと激しい寄せでフィルター役を担う富田がキーマンになりそうだ。
 
　今季はホームで無失点、そのどちらもウイルソンの得点で勝利を手にしている。上昇気流をしっかりと掴むためにも、基本に立ち返って堅守を築き、まずは無失点に抑える。そこをスタートラインとして、清水の守備網を崩していきたい。

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清水エスパルス
リーグ成績（３節終了時）：８位　勝点４　１勝１分１敗　３得点・２失点
 
【最新チーム事情】
●守備から入るスタンスは継続。
●CBヤコヴィッチの先発は微妙か。
●指揮官は白崎、福村を高評価。
●外国人FWふたりがジョーカーに。
 
【担当記者の視点】
　前節の松本戦は、相手のブロックを最後まで崩せずに完封負け。同じく手堅い守備を特長とする仙台との一戦は、いかにロースコアゲームを制するかがポイントとなる。そのためにはまず、先に失点しないことが重要だ。
 
松本戦は早い時間帯に先制を許し、終盤はさらに守備を固める相手を攻略できなかった。ここ２節は点が取れておらず前に意識が向きがちだが、大榎監督は「今季は守備を強く意識しなくてはいけない」と話す。前半はリスクを冒さず無失点で耐えて、後半の勝負どころで決着をつける――。そんな戦い方が見込まれる。
 
単独での局面打開を期待できるウタカ、デュークといった切り札をどう活かせるかも試合の鍵を握りそうだ。
 
スタメンに関しては、代表帰りのヤコヴィッチの出場が微妙なため、三浦がCBに回るパターンを想定。犬飼が右に回り、ナビスコカップ・横浜戦で及第点のプレーを見せた福村が左SBに入る。福村とともに指揮官の評価が上昇中の白崎も、先発が濃厚。
 
「少しずつ自分のやりたいプレーができて、良いイメージができつつある」
　そう語る背番号39にも注目したい。

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