名古屋がチーム始動日の前日となる１月18日に、抽選で選ばれたサポーターへ向けた新体制発表会を行なった。会場の名古屋教育センターには800名のサポーターが詰めかける盛況ぶりで、巻き返しを期するチームへの期待が窺えた。
 
　発表会の序盤では、福島代表取締役副社長による「愛されたいクラブ宣言」の発表ほか、久米GMが昨シーズンの振り返りや今季以降の取り組みなどを説明。「愛されたいクラブ宣言」については中長期的なプロジェクトとして展開していくこと、新スタジアム構想などを含めたクラブの新たなビジョンが明確にされた。
 
　イベント後半では、新加入選手の紹介や新ユニホーム、練習ウェアを披露。今季の新加入選手は新人として大武、移籍新加入として千葉から竹内が５年ぶりの復帰を果たしたほか、清水からノヴァコヴィッチを獲得した。
 
　大武は「川又さんは“ギラギラ”と言っていたそうですが、僕は“ギラギラギラ”しています！」。竹内は「みんなが“お帰り”と言ってくれるのが嬉しい。また優勝の喜びを味わいたい」とコメント。当日朝に来日したというノヴァコヴィッチは「少し疲れていますが、ここにいることを誇りに思う。早くチームメイトに会いたいし、団結してプレーしていきたい」と、“団結”を意味する「ユナイテッド（United）」という言葉を何度も繰り返していたのが印象的だった。
 
　２年ぶりに一新された新ユニホームは２色の赤がストライプに配色され、立ち襟が特徴的なものに。さらに本多が「６」、永井が「11」、そして引退した中村直志氏の「７」を田口が背負って登場し、会場を盛り上げた。
　
　田口がコメントする際には、今季よりホームタウン事業部に“入社”する中村氏も登場。「泰士は自分が中心になっていこうという気持ちを見せるようになった。だから僕の背番号を付けてほしいと思った」と言うと、田口も「直志さんの築いたものに、いつか追い付いて、追い越せるよう頑張りたい」と決意を語った。
 
　その後は２季目を迎えた西野監督も登場し、「補強は３人だが、人数よりもクオリティを見てほしい。サッカーは究極を言えば、双方のゴール前。竹内も大武もノヴァコヴィッチもゴール前のスペシャリストです」と、選手補強に一定の満足度を見せた。
　
　新たに始まる２ステージ制については、柏時代の経験を引き合いに出し、「どちらかのステージを、ということは考えない。トータルで年間の勝点をどのチームよりも取ることを考える」と展望した。
 
　チームは19日の始動後、26日よりタイで１次キャンプ、２月９日から沖縄での２次キャンプを経て開幕へ備える。ピンポイント補強で継続路線を選んだチームがどのような進化を見せてくれるか、注目だ。
 
取材・文・写真：今井雄一朗（スポーツライター）

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■2015年のメンバーリスト

Pos.	No.	名前
GK	1	楢﨑正剛
	21	西村弘司
	30	野村政孝
	50	高木義成
DF	2	竹内　彬
	3	牟田雄祐
	4	田中マルクス闘莉王
	5	大武　峻
	6	本多勇喜
	24	ハーフナー・ニッキ
	29	佐藤和樹
MF	7	田口泰士
	8	ダニルソン
	10	小川佳純
	13	磯村亮太
	14	田鍋綾太
	20	矢田　旭
	23	青木亮太
	25	望月嶺臣
	26	森　勇人
	33	レアンドロ・ドミンゲス
	35	田中輝希
FW	9	野田隆之介
	11	永井謙佑
	17	松田　力
	18	ノヴァコヴィッチ
	19	矢野貴章
	22	小屋松知哉
	27	杉森考起
	32	川又堅碁
	34	グスタボ