１月18日、日産グローバル本社・日産ホールにて横浜F・マリノスの新体制発表会が行なわれた。
 
　代表挨拶で嘉悦朗代表取締役社長は、昨年のチーム成績や経営状況などを一通り説明した後、新シーズンのチームスローガン、“Integral Goal”-All for Win-を発表。“Integral Goal”には「進化」、-All for Win-には「継続」の意思が込められており、昨季はリーグ最少失点を記録した組織的で堅牢な守備をベースに、個の力とチームの総合力を駆使して得点力向上を狙い、「３大タイトルへの挑戦」を目標に設定した。
 
　嘉悦社長は「Jリーグは２ステージ制になりますが、当然、年間優勝を狙う。ナビスコカップ、天皇杯にも再度チャレンジしたい」と言葉に力を込めた。
 
　今季の新加入選手は、レンタル復帰組（天野貴史、比嘉祐介、熊谷アンドリュー）を除けば３人のルーキーが新たにチームに加わり、発表会にも出席した。
 
　大卒№１アタッカーの呼び声高い仲川輝人は、現在は膝を負傷中で「自分は今、リハビリを一生懸命に頑張っているので、みなさんの熱い応援を自分の“膝”に届けてほしいです」とリクエスト。ピッチに立った際には「ドリブルとゴール前での得点力に期待してもらいたい」と意気込みを語った。
 
　先日の選手権では東福岡高のキャプテンとして活躍を見せた中島賢星は、小学生時代は横浜プライマリー追浜に所属していたこともあり、「約７年ぶりにこうしてこのクラブに戻ってくることができてすごく幸せに思います」と喜びを口にした。そして「これに満足することなく、もっともっと横浜Ｆ・マリノスを、中島賢星を応援してもらえるように頑張っていきたい」と表情を引き締めた。
 
　年代別代表の常連で、ユースから昇格した田口潤人は「ＧＫはすごく難しいポジションですが、この先、マリノスを引っ張っていくんだという強い気持ちを常に持ち、毎日、ガムシャラに向上心を持って過ごしていきたい」と意識の高さを示した。
 
　新たにチームを率いることになるフランス人のエリク・モンバエルツ監督は「ミナサン、コンニチワ」と日本語で挨拶し、「すべてのゲームに勝ちたい。ただし勝利だけでは十分ではない。私たちのプレーアイデンティティを作っていきたい。それは、動きのある、連動したコンビネーションプレー、高いクオリティを持ったプレー、全力で勝利に向かって取り組む姿勢、フェアプレー、それらのことです。今、言ったパフォーマンスを実現するため、全力を尽くしていくので、よろしくお願いします」と所信表明を行なった。
 
　チームは１月19日から始動し、同25日から30日まで沖縄で１次キャンプ、２月３日から14日まで宮崎で２次キャンプを実施し、開幕に向けた準備を進めていく予定だ。

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■2015年のメンバーリスト

Pos.	No.	名前
GK	１	榎本哲也
	21	飯倉大樹
	30	田口潤人
	31	鈴木椋大
DF	２	天野貴史
	４	栗原勇蔵
	５	ファビオ
	13	小林祐三
	15	比嘉祐介
	22	中澤佑二
	23	下平　匠
	24	奈良輪雄太
	33	北谷史孝
MF	６	三門雄大
	７	兵藤慎剛
	８	中町公祐
	10	中村俊輔
	11	齋藤　学
	14	熊谷アンドリュー
	20	佐藤優平
	25	藤本淳吾
	26	中島賢星
	27	富澤清太郎
	28	喜田拓也
	29	天野　純
FW	９	矢島卓郎
	16	伊藤　翔
	17	端戸　仁
	18	ラフィーニャ
	19	仲川輝人