勝ち越しを狙った矢先の失点…
10月28日、オーストラリア・Aリーグの第2節が行なわれ、メルボルン・ヴィクトリーは2-3でパース・グローリーに敗れた。
開幕戦で先制するも、守備の拙さと決定力不足、そして判定にも泣かされて逆転負けを喫したヴィクトリーが、ホームにパースを迎えた一戦。デビュー戦で先制ゴールを頭で叩き込み、さらに効果的なパスを次々に通していきなりその価値を示した本田圭佑は、2戦連続でスタメン入りし、キャプテンマークを腕に巻いてピッチに登場した。
立ち上がりは攻勢に立ち、相手ゴールに迫るヴィクトリー。2列目右サイドに位置取った本田は、前節とは打って変わり、最初から攻撃に頻繁に絡み、ダイクレトパスなどでチャンスを作り出そうとする。
開幕戦で先制するも、守備の拙さと決定力不足、そして判定にも泣かされて逆転負けを喫したヴィクトリーが、ホームにパースを迎えた一戦。デビュー戦で先制ゴールを頭で叩き込み、さらに効果的なパスを次々に通していきなりその価値を示した本田圭佑は、2戦連続でスタメン入りし、キャプテンマークを腕に巻いてピッチに登場した。
立ち上がりは攻勢に立ち、相手ゴールに迫るヴィクトリー。2列目右サイドに位置取った本田は、前節とは打って変わり、最初から攻撃に頻繁に絡み、ダイクレトパスなどでチャンスを作り出そうとする。
長くボールを支配して敵陣でプレーを続けたホームチーム。しかし8分、相手の最初の攻撃で早くも失点を喫する。
ダビッドソンにペナルティーエリア右側からクロスを入れられ、ボールがゴール前に流れたところをキアネーゼが詰められたのだ。ヴィクトリーの選手はオフサイドを主張するも、キアネーゼにラストパスを送ったのは、ヴィクトリーの選手だった……。
あっさり先制点を献上してしまったヴィクトリーは、反撃を試みるも、守備の陣形を整えた相手を崩せず、前線からもプレッシャーを強める相手に対して、敵陣に入るのにも苦労するようになる。そのため、本田が下がって攻撃の起点となるも、その分、相手ゴールに近い位置で攻撃に絡む頻度は一気に下がる。
一方のパースは守る時間が長くなるものの、時折見せる攻撃は効果的。23分に右サイドを攻略して好クロスを入れると、これはクリアされるも、直後に最後尾からのヘッドのクリアにコフが反応し、DFラインの裏に抜け出してGKトーマスの頭上を抜くシュートで2点目を挙げた。
スペースを使われてリードを広げられたヴィクトリーは、27分にバーバルセスが抜け出して初の決定機を迎えるが、相手に寄せられてのシュートは力なく、GKレッディに抑えられる。34分にアテュー、その2分後にはバーバルセスがいずれも左から切れ込んでフィニッシュまで持ち込むが、ゴールネットは揺らせないまま前半を終えた。
前半はボールポゼッションでは上回りながらも、主導権を握られることとなったヴィクトリーは後半、追撃のゴールを狙って立ち上がりから敵陣に攻め入る。そして47分、本田の横パスを受けたアントニスがすかさずエリア外から左足を振り抜くと、ボールは右ポストを叩きながらゴールに吸い込まれた。
早々に1点を返したヴィクトリーは勢いづき、本田の的確かつ巧みなパス配球などによって、立て続けにパース・ゴールに迫っていく。また、複数の選手の連動した動きによる崩しなど、前半にはほとんど見られなかったスムーズな組織プレーでも、パースに脅威を与えていった。
68分、右サイドからの攻撃で、上がったSBルクスの横パスを受け、本田が強烈なシュートをゴール右隅に放つが、これはレッディの好守に阻まれる。
75分、FKで本田がゴール前に入れたボールをめぐり、レッディとニーダーマイアーが激しく交錯して後者は負傷退場。ヴィクトリーは57分にもアテューが怪我でベンチに退いており、再びアクシデントで交代枠を使うことを余儀なくされた。
試合は時間の経過とともにパースの攻撃の頻度も上がっていくが、ともに決定的な場面を迎えることなく、終盤に突入。86分、ヴィクトリーは左サイドの攻撃からバーバルセスが強烈なダイレクトボレーを放つが、DFに当たって決められない。しかし、これで得たCKをルクスが頭で決めて同点とする。CKのキッカーはもちろん、本田だった。
追いついたヴィクトリーは勝点3を狙ってさらに攻撃のギアを上げ、本田のFKなどでチャンスを創出する。そしてアディショナルタイムに突入するが、94分、ホームチームは奈落の底に突き落とされる。キアネーゼに抜け出され、シュートはトーマスが防ぐも、はね返りをオイコノミディスに詰められたのだ。
勝点3どころか、1ポイントも得られずに終わったヴィクトリー。悪夢の展開で連敗を喫し、10チーム中唯一勝点なしの最下位に沈んでいる。次節は11月3日にアウェーでニューカッスル・ジェッツと対戦するが、それまでにチームを立て直せるか。