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ドイツ、オランダに3点差の敗北は史上初…ボールは保持するも守備の脆さを突かれて失点重ねる 【NL】

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年10月14日

3失点目ではドリブルでの中央突破を許す…

局面での勝負にも負けていたドイツ。決して勝てない試合ではなかったが、それでこの大差……。3失点はいずれも、悪い点の取られ方だったと言えよう。次のフランス戦までに、どれだけチームを立て直せるか!? (C) Getty Images

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 10月13日(現地時間)、UEFAネーションズ・リーグ(NL)が行なわれ、リーグAのグループ1では、オランダが3-0でドイツを下した。
 
 オランダが1敗、ドイツが1分けで迎えたアムステルダムでの一戦、開始3分でベルフバインのスルーパスにデパイが反応し、ホームチームがチャンスを掴みかけるが、ドイツは飛び出したGKノイアーが先にボールに追いついてこれを防ぐ。
 
 その後は互いにボールを回してチャンスを窺う時間が続いたが、15分、ドイツは左サイドの連係プレーからヴェルナーがDFラインの裏に抜け出す。しかし、GKシレッセンにコースを塞がれ、シュートはゴールマウスを捉えられない。
 
 これをきっかけにドイツは攻勢を強め、17分にもヴェルナーが左からペナルティーエリアに侵入し、その1分後にはCKからクロースの横パスを受けたミュラーが枠内へのダイレクトシュート、その直後にもウートがフィニッシュまで持ち込む。
 
 オランダは20分にFKからデリフトがファーストシュートを放つが、その直後にはDF陣がボールの処理にもたついてウートに奪われてシュートを許すという、危ない場面を迎えた。
 
 しかし、ホームチームはここから攻勢に転じ、30分、CKでバベルが競り勝ってヘディングシュート。これはクロスバーにはね返されるも、ファン・ダイクが詰めて先制ゴールを奪う。
 
 これで勢いを得たオランダは、選手の動きが良くなり、今ひとつプレーのスピードが上がらないドイツにプレッシャーをかけて奪い、良いかたちで次々に攻撃を仕掛ける。34分に右サイドを抜け出したダンフリーズが高速クロスでドイツDF陣を慌てさせ、38分にはベルフバインがきわどいミドルを放つ。
 
 さらに42、45分にもデパイが得点機を迎えたオランダは、攻勢のまま前半を終えた。
 
 一方のドイツは守備に難があり、前を向いてドリブルできるだけの時間とスペースをオランダに与え続け、多くのピンチを迎える羽目となった。攻撃では、38分にミュラーがエリア内でシュートチャンスを得るもボールはサイドネット外、42分のウートのヘディングシュートも力なくシレッセンにキャッチされた。
 
 後半、先に決定機を迎えたのはアウェーチーム。53分、左からのクロスがウートの頭に合うも、前にいたバベルにブロックされる。左サイドから攻撃を仕掛けるドイツは、その後も交代出場のドラクスラー、そしてウートがクロスからダイレクトシュートを放つも、ゴールネットを揺らすことはできない。
 
 57分にミュラーからザネが投入されたことで攻撃が活性化され、ドイツはオランダを押し込む。左から積極的にドリブルで勝負を仕掛けたり、ミドルを狙ったザネは65分、キミッヒのスルーパスを受けてエリアに侵入するが、決定的なシュートはゴール前を通過してしまう。
 
 70分にはエリア外でのパス回しから、キミッヒの浮き球のパスをドラクスラーがダイレクトボレーで叩くも、わずかにクロスバーの上。72分には、ザネが技巧的なドリブルで複数の相手DFを翻弄する。74分のクロースのFKは、ゴール左外に逸れていった。
 
 時折、オランダの高速ドリブルによるカウンターを受け、76分にはデパイに危ないシュートを浴びたドイツだが、これをしのぎながら、後半は大部分の時間をオランダ陣内で過ごす。78分にはブラントがエリア内でダイレクトシュートを放つも、DFにブロックされた。
 
 集中してドイツの攻撃をはね返し続けるオランダは80分、中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛け、ヴァイナルダムがフリーでの得点機を迎えたが、シュートは大きく浮いてしまい、ドイツを引き離す絶好のチャンスを逃す。
 
 しかし87分、ドイツの中途半端なパスを中盤でカットすると、スルーパスを受けた右サイドのプロメスがドリブルで突き進んで逆サイドのデパイへグラウンダーのパス。何度か好機を逸していた10番は、これを確実に決めて追加点、ほぼオランダの勝利を決めた。
 
 デパイはアディショナルタイムにも独走から強烈なシュート。これはクロスバーをヒットしたが、オランダは93分、ベルフバインがドリブルで中央突破してゴール左隅に突き刺し、リードを3点に広げて会心のゲームを締めた。
 
 先月のフランス戦では、世界王者相手に力の差が否めなかったオランダだが、この日は守勢の時間こそ長かったものの、ドイツをたびたび脅かして快勝した。

 一方のドイツは、ロシア・ワールドカップでも見られたような試合運びの拙さで大敗……。守備面の脆さがこの試合でも目立ち、攻撃では最後の部分でアイデアに欠け、終わってみれば大敗を喫した。再浮上の道は、予想以上に険しいものとなるのか。
 
 今後、ドイツは16日にフランスとサンドニで対戦。オランダのNLの次戦は11月16日、ホームにフランスを迎える。

 なお、13日に行なわれたNLの試合結果は以下の通り。
 
◇リーグA
グループ1:オランダ 3-0 ドイツ
◇リーグB
グループ1:スロバキア 1-2 チェコ
グループ4:アイルランド 0-0 デンマーク
◇リーグC
グループ3:ノルウェー 1-0 スロベニア
グループ3:ブルガリア 2-1 キプロス
◇リーグD
グループ1:ジョージア 3-0 アンドラ
グループ1:ラトビア 1-1 カザフスタン
グループ4:アルメニア 0-1 ジブラルタル
グループ4:マケドニア 4-1 リヒテンシュタイン
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