それでもクラブの被害は小さくないと幹部は語る
イタリア・サッカー連盟は8月9日、八百長疑惑で勝点減点処分を科されたパルマの提訴を認め、処分を変更すると発表した。
経営破綻から、一度はセリエDまで転落したパルマだが、毎年昇格を果たす驚異の復活劇を見せ、2018-19シーズンはセリエAの舞台に戻ってくる。
だが、このシーズンオフ、パルマにはショッキングな知らせが届いていた。昨シーズンのセリエB最終節で、FWのエマヌエーレ・カライオによる八百長疑惑が浮上。対戦相手のスペツィアに所属するかつての同僚に、手加減を求めるようなテキストメッセージを送っていたことが判明したのだ。
経営破綻から、一度はセリエDまで転落したパルマだが、毎年昇格を果たす驚異の復活劇を見せ、2018-19シーズンはセリエAの舞台に戻ってくる。
だが、このシーズンオフ、パルマにはショッキングな知らせが届いていた。昨シーズンのセリエB最終節で、FWのエマヌエーレ・カライオによる八百長疑惑が浮上。対戦相手のスペツィアに所属するかつての同僚に、手加減を求めるようなテキストメッセージを送っていたことが判明したのだ。
カライオとパルマは潔白を主張したが、選手には2年間の出場停止と2万ユーロ(約260万円)の罰金、そしてパルマには新シーズンにおける勝点5の剥奪が言い渡された。残留が最優先目標となる昇格組にとっては、この上ない痛手だ。
当然、パルマは異議を申し立てた。そして控訴審の結果、パルマへの処分は2万ユーロの罰金に変更となり、一方、カライオは罰金額が3万ユーロ(約390万円)に増えたものの、出場停止期間が2018年いっぱいと、大幅に軽減された。
この決定を受け、パルマは満足感を表明。ルカ・カッラ代表取締役は、公式サイトで「この数か月、我々はサポーターに、信頼して支えてくれるように求めてきた。だからこそ、メディアでの騒動が、失うものがない、間違った者による雑音でしかないと示すことができて誇らしい」と喜んだ。
一方、幹部のジャコモ・マルメージは満足としつつも、「我々が被ったイメージダウンを回復させることができるかどうかは分からないが」と、パルマの“被害”は小さくないと不満も窺わせている。
いずれにしても、処分の取り消しにより、他チームと同じスタートラインに立てることになり、パルマのサポーターは安堵しているだろう。来る新シーズン、チームは残留を果たし、ファンをさらに喜ばせることができるだろうか。