[J１リーグ19節]清水１-０鳥栖／８月１日／アイスタ

　J１リーグは８月１日、19節の９試合を開催。IAIスタジアム日本平では、清水エスパルス対サガン鳥栖の一戦が行なわれたが、不可解な判定によって、試合が一時騒然となる事態に陥った。

　疑惑の判定となった一連のプレーが起きたのは清水の１点リードで迎えた66分過ぎ。鳥栖の金崎夢生が後方からのスルーパスに抜け出す。後方から追った清水DFのフレイレは必死に足を延ばしてスライディングタックルを仕掛けるが、ボールに一瞬先に触ったのは金崎。その直後にフレイレの伸ばした足が金崎の右足を捉え、金崎は倒されてしまう。

　しかし、主審の笛はならず、ノーファウルの判定に。これには当事者の金崎は大激怒。ピッチを叩いて怒りを露わにし、目前で一連のプレーを見ていた鳥栖ベンチの面々も一様に納得のいかない表情でピッチ際まで飛び出し、ゲームは一時中断せざるを得ない状況となった。

　後方から見ていた主審の位置からは判定しにくい状況だったかもしれないが、映像では金崎が先にボールに触れ、フレイレの足が金崎の足を引っ掛けた状況が確認できる。明らかに金崎へのファウルに見えるシーンだが、試合はそのまま流された。金崎が抜け出ていれば、決定的なチャンスとなった場面だけに、検証が必要なプレーと言えそうだ。

　試合は、清水がドウグラスの２試合連続ゴールとなるPKの１点を守り切り、１対０で競り勝った。

【清水 １-０ 鳥栖 PHOTO】先発のＦ・トーレスは不発。試合巧者の清水が勝利