CLコメンテーターとの兼業に!?
ワールドカップ(W杯)でブラジルに次ぐ優勝4回を誇りながら、今年のロシア大会では60年ぶりに出場権を逃したイタリアは、ロベルト・マンチーニを新代表監督として復権を目指している。
そのマンチーニ体制に強力な助っ人が加わりそうだ。イタリア『ANSA』は7月25日、ミランやユベントスで活躍したアンドレア・ピルロが、マンチーニ監督のアシスタントに就任する見通しと報じた。
そのマンチーニ体制に強力な助っ人が加わりそうだ。イタリア『ANSA』は7月25日、ミランやユベントスで活躍したアンドレア・ピルロが、マンチーニ監督のアシスタントに就任する見通しと報じた。
昨年引退したピルロは、イタリア『Sky』で2018-19シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)のコメンテーターを務めることになっている。そのため、イタリア・サッカー連盟(FIGC)のロベルト・ファッブリチーニ・コミッショナーは、代表スタッフ入りが問題ないかを確認しているそうだ。
だが、ANSAはピルロとFIGCの交渉は「実質的にまとまっている」と報じた。さらに、マンチーニ監督も「ピルロが入閣する可能性はある。良い解決策になり得ると思う」と認めている。
「アンドレアは世界王者だ。アッズーリを強く代表する存在で、素晴らしい経験を持つ。イタリアに多くを与えることができるはずだ」
再び世界の頂点に立つことを目指すマンチーニ監督だが、「イタリア代表が目指すべきはイタリアのモデルだけだ」と、ロシアW杯を制したフランスを意識する必要はないと述べた。
「他のモデルは必要ない。我々がすべきは、自分たちにできることをやり、自分たちにできるプレーをすることだ」
キーパーソンのひとりとされるのが、リーグ・アンで得点力を取り戻したマリオ・バロテッリだ。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、インテル時代からの愛弟子にマンチーニ監督は、「スピード、シュート、パワーと全てのクオリティーを備えたCF」と期待を寄せている。
「28歳になり、しっかりと成熟した。彼が大きく成長し、自分の役割をこなすように願っている」
代表チームが強くなる上で、リーグの成長も欠かせない。セリエAはこの夏、クリスチアーノ・ロナウドというビッグスターがユベントスに加わった。マンチーニ監督は「ユーベにとってもイタリア・サッカーにとっても良いことだ。他にも来てくれるといいね」と喜び、リーグ活性化に期待した。
「スタートはユベントスが有利だろう。他のチームたちがどうなるかを見てみなければいけない。激しいリーグ戦になるんじゃないかな」
C・ロナウドの到来でセリエAが活気付き、マンチーニ&ピルロ体制でアッズーリが復活……そんなイタリアのサッカーファンが喜ぶ未来が待っているのだろうか。