“ギャップ”があること自体に危機感を感じてしまう
0-2で敗れたスイス戦直後、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は意外な言葉を口にした。パッとしなかった内容にもかかわらず、コロンビア戦への準備期間が残り10日で「十分だと思っています」とコメントしたのだ。
手応えを感じているのはなにも田嶋会長だけではない。西野朗監督も「今のチームに危機感を感じているか?」という質問に対し、「なぜネガティブにならないといけないのか」と反論。監督が期待するパフォーマンスの水準に届いているかという点については「非常にいい」と答え、「チームとしての危機感はまったく感じていません」と言い切った。
西野監督は、トップ下に入った本田圭佑のプレーについても「圭佑はかなり手応えというか、持ったんじゃないでしょうかね。本人の感触は分からないですけど。予想以上に動きも取れていたし」と独自の見解を述べた。ただ、当の本田は「(5月31日のガーナ戦を含め)2試合、個人的に結果を出せていないという危機感はあります。サブには一応、僕のライバルでもある(香川)真司が控えていて、ポジションを取られるという危機感を持たないと話にならないし、そこは本当に反省しないといけない」と“危機感”を強調した。
手応えを感じているのはなにも田嶋会長だけではない。西野朗監督も「今のチームに危機感を感じているか?」という質問に対し、「なぜネガティブにならないといけないのか」と反論。監督が期待するパフォーマンスの水準に届いているかという点については「非常にいい」と答え、「チームとしての危機感はまったく感じていません」と言い切った。
西野監督は、トップ下に入った本田圭佑のプレーについても「圭佑はかなり手応えというか、持ったんじゃないでしょうかね。本人の感触は分からないですけど。予想以上に動きも取れていたし」と独自の見解を述べた。ただ、当の本田は「(5月31日のガーナ戦を含め)2試合、個人的に結果を出せていないという危機感はあります。サブには一応、僕のライバルでもある(香川)真司が控えていて、ポジションを取られるという危機感を持たないと話にならないし、そこは本当に反省しないといけない」と“危機感”を強調した。
チームとしての危機感を口にしたのは長友佑都だ。
「厳しいなというひと言ですね、まず。これではワールドカップで勝てない。スイスはもちろん良いチームです。でも、この相手にある程度やれなければ、やっぱりワールドカップは厳しいなって率直に思いますね」
やや気になるのは、こうしたコメントから見えてくる“ギャップ”だ。個々の技術で相手を上回ることができない以上、団結力こそワールドカップの戦いに向けての武器になる。もちろん、一人ひとりの考え方は違う。ただ、コロンビア戦までもう時間がない時期に監督が感じる手応えと選手のそれにあまりにギャップがあると、そこに危機感を感じてしまう。コロンビア戦まであと9日。日本はここから這い上がれるのだろうか。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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「厳しいなというひと言ですね、まず。これではワールドカップで勝てない。スイスはもちろん良いチームです。でも、この相手にある程度やれなければ、やっぱりワールドカップは厳しいなって率直に思いますね」
やや気になるのは、こうしたコメントから見えてくる“ギャップ”だ。個々の技術で相手を上回ることができない以上、団結力こそワールドカップの戦いに向けての武器になる。もちろん、一人ひとりの考え方は違う。ただ、コロンビア戦までもう時間がない時期に監督が感じる手応えと選手のそれにあまりにギャップがあると、そこに危機感を感じてしまう。コロンビア戦まであと9日。日本はここから這い上がれるのだろうか。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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