現地時間５月21日、ベルギー・サッカー協会がロシア・ワールドカップの予備登録メンバー28人を発表した。

　４年前のブラジル大会に続く出場で世界制覇を目論むメンバーは、各ポジションに一線級が居並ぶ豪華な陣容となっている。

　マンチェスター・シティのケビン・デ・ブルイネ、ヴァンサン・コンパニ、チェルシーのエデン・アザール、ティボー・クルトワ、マンチェスター・ユナイテッドのロメル・ルカク、マルアン・フェライニ、トットナムのトビー・アルデルワイレルド、ムサ・デンベレなど、さながら“プレミアリーグ・オールスター”といったメンバーが名を連ねた。

　その一方で、今シーズンのローマで高い貢献度を示していたラジャ・ナインゴランがメンバーから外れた。

　30歳のMFは、以前に指揮官のロベルト・マルティネスから「チームの一員になるのであれば、彼は受け入れるべき規則を守る必要がある」と指導されながらも、メディアの前で「俺はタバコを吸っているけど、恥ずかしいとは思わない。それはみんな知っているし、隠すつもりもない」と堂々と発言し、「チームの輪を乱しかねない」ということから代表から追放される可能性が指摘されていた。

　それでも個々に高い能力を持った選手たちが揃っているベルギー。あとは知将マルティネスがエリートプレーヤーたちの才能をチーム力として昇華できるかが、世界制覇へ向けた鍵となりそうだ。 なお、グループGに入ったベルギーは、パナマ、チュニジア、イングランドと対戦する。

　ベルギー代表のW杯予備登録メンバー28人は以下の通り。
 

【GK】
クーン・カステールス（ウォルフスブルク／ドイツ）
ティボー・クルトワ（チェルシー／イングランド）
シモン・ミニョレ（リバプール／イングランド）
マッツ・セルス（アンデルレヒト）

【DF】
トビー・アルデルワイレルド（トットナム／イングランド）
デドリック・ボヤタ（セルティック／スコットランド）
ロラン・シマン（ロサンゼルスFC／MLS）
レアンデル・デンドンカー（アンデルレヒト）
ヴァンサン・コンパニ（マンチェスター・C／イングランド）
ジョルダン・ルカク（ラツィオ／イタリア）
クリスティアン・カバセレ（ワトフォード／イングランド）
トーマス・ヴェルメーレン（バルセロナ／スペイン）
トマ・ムニエ（パリSG／フランス）
ヤン・ヴェルトンゲン（トットナム／イングランド）

【MF】
ヤニック・カラスコ（大連一方／中国）
ケビン・デ・ブルイネ（マンチェスター・C／イングランド）
ムサ・デンベレ（トットナム／イングランド）
マルアン・フェライニ（マンチェスター・U／イングランド）
アドナン・ヤヌザイ（R・ソシエダ／スペイン）
ユーリ・ティーレマンス（モナコ／フランス）
アクセル・ヴィツェル（天津権健／中国）

【FW】
ナセル・シャドリ（WBA／イングランド）
ミチ・バチュアイ（ドルトムント／ドイツ）
エデン・アザール（チェルシー／イングランド）
トルガン・アザール（ボルシアMG／ドイツ）
ロメル・ルカク（マンチェスター・U／イングランド）
ドリース・メルテンス（ナポリ／イタリア）
クリスティアン・ベンテケ（クリスタル・パレス／イングランド）

【監督】
ロベルト・マルティネス