“強い”武藤、PK奪取&アシストの大活躍! マインツは上位チームに3発完勝で14位浮上!!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月30日

フィジカルの強さ、読みと思い切りの良さ

強さ、巧さで相手DFを翻弄し続けた武藤。自身に得点機は訪れなかったものの、勝利の立役者のひとりであることは間違いない。写真はデ・ブラシスの先制点の後。 (C) Getty Images

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 4月29日(現地時間)、ブンデスリーガ第32節が行なわれ、マインツは3-0でRBライプツィヒを下した。
 
 残留争いから抜け出したい16位マインツが、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を狙う6位ライプツィヒをホームに迎えた一戦。武藤嘉紀は7試合ぶりにスタメンに名を連ねた。
 
 立ち上がりはともに堅い守備で相手の攻めを許さなかったが、先にチャンスを作ったのはアウェーチーム。バクのミスで抜け出したルックマンがペナルティーエリアに侵入して折り返すと、ポウルセンがダイレクトで合わせたが、ボールはわずかに枠を外れた。
 
 ライプツィヒはさらにその直後、スルーパスを受けたヴェルナーが完全に抜け出し、GKアドラーをかわして無人のゴールにシュートするが、必死に戻ったハックにゴールライン上でクリアされて、この決定機を活かせない。
 
 その後もヴェルナー、ケイタが両サイドを攻略して惜しいクロスを入れるなど、ライプツィヒが攻勢を維持したが、15分あたりからマインツも徐々に敵陣に入れるようになり、ポゼッションも高まっていった。
 
 ライプツィヒがケイタのカットインからのシュートでマインツ・ゴールを脅かしてから2分後の28分、ホームチームが得点を奪う。武藤がエリア内でボールを受けてキープしたところでウパメカノのファウルを受けてPKを獲得したのだ。デ・ブラシスのキックはややコースが甘かったが、GKグラーチの足に当たりながらもゴールネットを揺らした。
 
 ここからはマインツが主導権を握り、高いインテンシティーを保ちながら迫力のあるカウンターをたびたび展開していく。
 
 武藤はフィジカルの強さを発揮し、31分には相手に身体を寄せられながらも強引に突破してライプツィヒ・ゴールに迫り、37分には相手DFからうまくボールを奪って右サイドに流れ、グバマンに惜しいクロスを入れた。
 
 久々のスタメンながら、フィジカルだけでなく、読みの良さ、そして思い切りの良さを感じさせる彼の切れ味鋭いプレーは、相手にとっては最も嫌なものであり、大きな脅威を与え続けた。
 
 前半の終わり頃にライプツィヒが反撃に転じ、アディショナルタイムにはカンプルの浮き球のスルーパスで抜け出したケイタが得点機を迎えたが(シュートは枠外)、後半に入ると、再びマインツの縦に速く鋭いサッカーが展開され、立ち上がりから敵陣ゴール前にボールを運んでいく。
 
 マインツは守備でも安定し、ライプツィヒの攻撃を危なげなくはね返し続ける。52分、ベルが競り合った際に彼の肘がポウルセンに頭に入ったことでVARが導入され、最悪の場合は2度目の警告で退場という事態もあり得たが、ここではお咎めなしで事なきを得た。
 
 55分、武藤は左サイドで相手DFからボールを奪い取り、数人に囲まれながらも置き去りにする見事なプレーを披露。60分には、エリア手前でグバマンにリターンパスを通し、彼の惜しいシュートを引き出す。
 
 64分には左サイドを突破したディアロが中央のグバマンに繋いで好機を作ったマインツは、69分にもカウンターでチャンスを掴み、ここでも武藤とのコンビプレーからグバマンがフィニッシュまで持ち込んだ。
 
 さらに73分には自陣でのパスカットからホルトマンが敵陣深くまで迫り、その2分後にはやはりカウンターから、ブロジンスキが武藤にラストパスを送るが、これはオフサイド。78分には、ホルトマンが強烈なミドルで相手ゴールを脅かした。
 
 そして85分、ハーフウェーライン付近でボールを奪ったハックがドリブルで突き進み、左のホルトマンへスルーパス。ここからのグラウンダーのクロスを武藤がワンタッチで背後に流すと、マキシムが左足でゴールに叩き込んだ。2点目でも大きな貢献を果たした武藤は、直後にもオニシオに決定機を提供している。
 
 さらにマインツはアディショナルタイム、バクがワンタッチで相手DFラインの裏側に抜け出し、グラーチとの1対1を難なく制してダメ押しゴールを決め、間もなく試合終了のホイッスルを聞いた。
 
 最後まで迫力のあった攻撃に加え、後半はCL出場権を狙うライプツィヒのチャンスを、68分にカンプルがカットインから放ったシュート(枠外)、72分にエリア内でのヴェルナーの抜け出し(アドラーがシュートを阻止)に抑えるなど、マインツは攻守で相手を大きく上回った。
 
 デュエルでも相手を圧倒する、逞しい集団としての姿を取り戻したマインツは、上位チームから貴重な勝点3を奪取し、14位に浮上して(2部リーグ3位との)プレーオフ圏内からも脱出した。残り2試合、相手はドルトムントとブレーメンである。
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