宇佐美は3点目の起点となり、原口は多くの決定機に絡む
4月22日、ブンデスリーガ2部の第31節が行なわれ、デュッセルドルフは3-0でインゴルシュタットを下した。
3連敗を喫している首位デュッセルドルフのホームゲーム、原口元気と宇佐美元気はスタメン入りし、今回はともに定位置である両翼を担った。インゴルシュタットの関根貴大はメンバー外となっている。
3連敗を喫している首位デュッセルドルフのホームゲーム、原口元気と宇佐美元気はスタメン入りし、今回はともに定位置である両翼を担った。インゴルシュタットの関根貴大はメンバー外となっている。
立ち上がりからボールポゼッションではアウェーチームが上回った試合は、7分に動く。FKからのサインプレーで左サイドを抜け出した原口がマイナスのクロスを入れると、ヘニングスがダイレクトで合わせ、GKの股間を抜くシュートでデュッセルドルフに先制ゴールをもたらしたのだ。
幸先良くリードを奪ったホームチームは、その後もインゴルシュタットに長くボールを握られたものの、決定的なプレーは許さず、徐々にポゼッションを高めて相手ゴールに迫っていく。18分にはペナルティーエリア内でボールを受けた宇佐美のクロスをゾボットカがダイレクトで合わせたが、しっかりフィットせず、この好機を逃す。
しかし39分、CKで宇佐美が入れたボールにファーサイドのギールセマンが頭で合わせ、ゴール左隅に叩き込んで追加点を奪った。
前半はデュッセルドルフが2点のリードで終了。日本人選手2人はともにアシストと、早くも結果を残した。特に原口は、それ以外にも精力的にピッチを幅広く走り回り、スライディングでボールを奪ったり、ドリブルで積極的に仕掛けたりと、攻守両面での貢献が光った。
後半開始から4分後、ヘニングスのパスを受けた原口がCBシュレックをかわしてGKニュラントと1対1となるも、決定的なシュートは左足で止められてしまう。原口は52分、カウンターから宇佐美のスルーパスで右サイドを抜け出してヘニングスにクロスを合わせようとしたが、これもゴールには結びつかない。
攻勢のデュッセルドルフは、サイド突破などから再三、良いかたちでクロスを入れていくも味方にはなかなか合わせられなかったが、65分、宇佐美が蹴ったCKをファーサイドのギーセルマンがヘッド。ボールが右ポストにはね返されたところをボルムートが詰めて3点目を奪った。
68分にも原口がボジェクからのラストパスを受け、エリア内で決定的なシュートを放つなど(GKの好守に阻まれる)、デュッセルドルフは3点リード後も攻勢を維持。先手を取られ、相手にペースを握られた過去3戦とは違った姿を見せ続ける。
79分、キッテルに右サイドを攻略され、レスカノ、クシュケに立て続けに得点機を与えるも、DF陣の身体を張ったブロックとGKヴォルフの好反応により失点を許さない。この直後、宇佐美はラマンとの交代でピッチを退いている。
残り試合でもチャンスを作り続けながら、3点差を守り抜き、4試合ぶりの勝利を飾ったデュッセルドルフ。1部昇格、2部優勝に向け、大きな勝点3奪取となった。そしてその貴重な勝利に、2人の日本人選手は大きな貢献を果たした。