宇佐美の技あり1ゴール1アシストも虚しく…チームは序盤の3点リードから大逆転負け

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月24日

ともに守備の拙さから大量失点

自身は今シーズン最高の結果を残し、初のフル出場も果たした宇佐美だが、チームの結果には結び付かなかった。写真は21節ザントハウゼン戦のもの。 (C) Getty Images

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 2月23日(現地時間)、ブンデスリーガ2部の第24節が行なわれ、デュッセルドルフは3-4でレーゲンスブルクに敗れた。


 前節グロイター・フュルト戦で交代出場から15試合ぶりのゴールを挙げた宇佐美貴史は、9試合ぶりのスタメン出場。一方、21節ザントハウゼン戦で相手選手とのバッティングで脳震盪を起こした原口元気は、ほぼ回復しているものの、今回も大事を取ってメンバーを外れた。
 
 試合は開始3分で動き、先制したのはアウェーのデュッセルドルフ。ヘニングス、ラマン、フィンクがスムーズにボールを繋ぎ、最後はワントップのヘニングスがダイレクトで決めた。
 
 その後、ポゼッションでは明らかにホームのレーゲンスブルクが上回り、大部分の時間帯を敵陣で進めるも、デュッセルドルフは実に効率的にゴールを重ねていく。
 
 13分の追加点をお膳立てしたのは宇佐美。敵陣右サイドの深くでパスをカットすると、すかさずクロスを入れ、これをファーサイドのラマンがうまくダイレクトボレーで合わせてゴールネットを揺らした。
 
 アシストという目に見える結果を残した宇佐美だが、その2分後には自らが歓喜の輪の中心に立つ。カウンターからノイハウスの縦パスを受けた背番号33は、ワンタッチでDFをかわし、飛び出してきたGKの頭上を越す冷静なシュートを放ったのだ。
 
 デュッセルドルフでは初となる2試合連続得点を記録した宇佐美は、今シーズンの通算得点を4に増やした。
 
 序盤で3点のリードを奪ったデュッセルドルフは、20分にも右SBのアイハンがクロスバーを叩く強烈なシュートを放つなど、チャンスを生み出していく。31分にはカウンターからラマンのスルーパスを受けて宇佐美がGKとの1対1という決定機を迎えるが、これはシュートコースを塞がれて決められなかった。
 
 37分、レーゲンスブルクは、ショートコーナーからの混戦でグリュットーナーが身体を投げ出しながら詰めて1点を返す。さらに攻勢を維持し、40分には右サイドからのクロスを受けたニートフェルトが強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。
 
 あっという間に点差を縮められたデュッセルドルフは、42分にラマンが抜け出し、宇佐美同様の浮き球のシュートを放つも、ボールはクロスバーを越えてしまい、決定機を活かせず。序盤の大勝ムードからは一転、相手に流れが傾いた状態で前半を終えた。
 
 比較的容易に両チームが相手ゴール前まで迫った前半とは打って変わり、後半は中盤で激しい攻防が展開されるが、そんななかで効果的なプレーを見せるのはホームチーム。48分にニートフェルトが惜しいシュートを放ち、その後も右サイドをたびたび攻略してチャンスを生み出す。
 
 そして60分、やはり右サイドからペナルティーエリアに侵入したニートフェルトがボジェクに背後から押し倒されてPKを獲得。これをノールが決めて、ついに試合を振り出しに戻した。
 
 さらに65分、勢いそのままに攻め続けたレーゲンスブルクは、自陣のFKからゴール前に入ったボールをアダミアンがあっさりマイボールとして無人のゴールに流し込み、逆にリードを奪ってみせた。
 
 3点差をひっくり返されたデュッセルドルフはその後、攻め急ぐも効果的ではなく、逆に悪いかたちでボールを失うことも多く、空いたスペースを使われてはピンチを迎え、最終ラインを抜け出されたり、ポストを叩くシュートを撃たれたりと、幾度も決定機を与えてしまう。
 
 宇佐美は防戦一方のチームのなかで、何とか状況を打開しようと縦横に広く動きながら、クロスや縦パスを入れていくも味方には合わない。
 
 デュッセルドルフは攻撃の駒を増やし、終盤は完全に守備を固めたレーゲンスブルクをゴール前に釘付けにしたが、87分のロブレンの強烈なダイレクトボレー(GK正面)以外は、相手に脅威を与えることはできず、痛恨の逆転負けを喫した。
 
 レーゲンスブルクは簡単にDFラインの裏を取られることで序盤に失点を重ねた(その後もたびたびピンチに)のに対し、ゴール前でのチェックが甘く、相手に自由なプレーを許して逆転されたデュッセルドルフ。守備の拙さを露呈した両チームだが、90分を終えて明暗はくっきり分かれた。
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