【CL】躍動したシャフタールが後半の2発で逆転先勝! ローマはアウェーゴールで望み繋ぐ

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月22日

南米選手が存分に力を発揮!

シャフタールの攻撃力の高さと勢いが感じられた一戦。ただ、後半は攻め続けただけに、もっと点を取っておきたかった。一方のローマは課題を残したが、セットプレーでの競り合いでは勝ち続けていただけに、第2レグでの挽回は十分に可能だろう。 (C) REUTERS/AFLO

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 2月21日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第1レグが行なわれ、シャフタール・ドネツク(ウクライナ)が2-1でローマ(イタリア)を下した。

 極寒のドネツクでの一戦、立ち上がりにボールを保持したのはローマだったが、シャフタールは丁寧にボールを繋いで相手ゴール前に迫り、開始3分でイスマイリーがペナルティーエリア内に侵入して惜しいクロスを入れて、さっそくアウェーチームに冷や汗をかかせる。
 
 しかしローマも負けておらず、4分にジェンギズが右サイドをドリブル突破してペロッティに惜しいクロスを入れると、その1分後、CKからゼコがダイレクトで合わせて最初の決定機。しかしGKピャトフの好反応に阻まれ、こぼれ球をファシオが詰めるも、これもDFにブロックされて決定機を活かせない。
 
 その後はシャフタールが攻勢。サイドの空いたスペースを活用しながら、タイソン、フレッジ、マルロス、ベルナール、F・フェレイラといった南米選手がテクニックを存分に発揮し、相手DFをかわしながらチャンスを量産していく。
 
 ただ、決定機の数ではローマの方が上回り、19分にCKでフリーのマノラスが頭で合わせるも、しっかりヒットせずに枠を外す。さらにその1分後には、ジェンギズとともにサイドでの仕掛けが目立ったペロッティからのラストパスを受け、ゼコが前が空いた状態でシュートチャンスを迎えた(威力がなくピャトフがキャッチ)。
 
 序盤は攻守が激しく入れ替わり、ともに相手ゴール前へ頻繁に迫ったが、20分過ぎから試合は落ち着き、また最終ラインが相手の攻撃にしっかり対応したことで、静かな展開が続いていった。
 
 そんな状態から先制点を奪ったのは、徐々にボールポゼッションを高めていたローマ。40分、左サイドの攻めから、中央でゼコがボールを受けると、ワンテンポおいてからジェンギズにスルーパスを通す。抜け出したトルコ人アタッカーのシュートは、飛び出したピャトフに当たり、ボールはバウンドしながらゴールラインを越えた。
 
 ホームで先制を許したシャフタールは、さらに前半終了間際にDFクリフツォフが競り合った際に足首を痛めて担架で運び出されるというアクシデントにも見舞われたが、後半は立ち上がりから攻勢に立ち、イスマイリーらがペナルティーエリア内でシュートを放つ。
 
 そして52分、ローマのCKからの攻めを防いだ直後、最終ラインからの縦パス1本でF・フェレイラが抜け出し、マーカーのマノラスをフェイントでかわしてからのシュートで、GKアリソンの牙城を崩してみせた。
 
 ここからシャフタールが勢い付き、立て続けにチャンスを創出。55分にはタイソンのスルーパスでイスマイリーが左サイドを抜け出してクロスを入れ、流れたボールをマルロスがフリーで拾って決定的なシュートを放つが、アリソンがファインセーブでこれをはね返す。
 
 62分、またもやイスマイリーの左サイドの抜け出しから多重攻撃を仕掛けたシャフタールは、ボールを回してローマDF陣を揺さぶりながら、タイソンがゴール右隅にシュートを飛ばすが、アリソンの横っ跳びセーブでCKに逃げられた。
 
 シャフタールは後半、後方からのロングパスを多用するが、これが効果的で、抜け出した選手がローマDF陣を慌てさせる。そしてその流れから70分、エリア右手前でFKを得ると、フレッジがゴール右隅を狙ってキック。ボールはクロスバーを叩きながらゴールラインを越えて、勝ち越しに成功した。
 
 逆転されたローマはリスタート後、交代出場したばかりのジェルソンがエリア外から強烈な左足のシュートを放つも、ピャトフの正面。彼は87分にも虚を衝いたシュートで同点ゴールを狙ったが、ゴールネットを揺らすことはできない。
 
 選手に疲労の色が窺え、攻撃が単発のローマに対し、次々に選手が上がってくる躍動感溢れる分厚い攻撃を最後まで展開し、再三フィニッシュまで持ち込んだシャフタール。終了間際にもF・フェレイラが決定的を迎えるなど、危なげなくリードを守り切って先勝を飾った。
 
 後半の試合の入り方が良かったシャフタールは、ローマがスペースを空けたこともあって、個々の能力を活かす効果的な攻撃を展開し続け、会心の逆転勝利。ただ、ローマも十分な可能性を示して最少得点差に止め、アウェーゴールも奪って本拠地に戻ることができた。3月13日の決着戦は、非常に面白いものとなりそうだ。
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