プライド懸けた南北対決は"南"に軍配!北朝鮮のOGで韓国が今大会初勝利

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年12月12日

キム・ミヌのクロスがオウンゴールを誘う。

ハードワークを徹底する北朝鮮も善戦したが…。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[E-1選手権]北朝鮮代表0-1韓国代表/12月12日/味スタ
 
 E-1選手権の北朝鮮代表対韓国代表が12日、味の素スタジアムで行なわれ、1-0で韓国が勝利した。
 
 プライドをかけた南北対決は、立ち上がりから局面で身体をぶつけ合う激しい展開になった。
 
 3-4-3システムを採用した韓国は、丁寧にボールをつないで素早くサイドから仕掛けつつ、最終ラインからのロングフィードでサイドチェンジをまじえて圧力をかける。精度が低いためにそれほどビッグチャンスはなかったが、それでも28分にロングスローからイ・チャンミンが決定的なシュートを放ち、38分にはチン・ソングッがエリア内で強烈なボレーシュートを見舞うなど、北朝鮮ゴールを脅かした。
 
 一方の北朝鮮は、日本戦と同じく4-5-1で守備を固め、セカンドボールを丹念に拾って速攻のチャンスをうかがう。日本戦でも見せた堅守は健在。とりわけ、両サイドハーフの運動量は豊富で、盛んにアップダウンを繰り返した。とはいえ、こちらも精度不足で決定的なチャンスは作れず。0-0のままハーフタイムに突入する。
 
 迎えた後半は、立ち上がりから韓国が試合のペースを掴んだ。56分にはセカンドボールを拾って左サイドへ展開し、キム・ミヌのクロスからチン・ソングッがボレーシュート。これは枠を外れる。さらに59には中央をパスワークで崩して決定機を迎えたが、ゴールカバーに入ったDFにクリアされた。
 
 惜しいチャンスを立て続けに作った韓国は迎えた63分、ついに先制点を奪う。中盤で奪ったボールを素早く左サイドのキム・ジンスにつなぎ、フォローに入ったキム・ミヌがクロスを供給。これが相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。
 
 対する北朝鮮も欧州組のチョン・イルグァンが巧みなトラップから72分にエリア内でシュートを放った。しかし、無念にもボールはゴール左へ。北朝鮮にとっては、この日最大と言えるチャンスを逃した。

 その後、1点が欲しい北朝鮮は、74分に安柄俊を投入し、4-4-2にシステムを変えて攻撃にかける枚数を増やす。そして、前線を目掛けて執拗にロングボールを放り込んだが、最後まで韓国ゴールを割れずに終了の笛を聞いた。

 北朝鮮は日本戦に続く連敗。一方、初戦で中国戦に2-2で引き分けていた韓国は今大会初勝利を飾った。
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