• トップ
  • ニュース一覧
  • ハリルジャパンを救った井手口、劇的ロスタイム弾は「最後やからいいかなと思って打った」

ハリルジャパンを救った井手口、劇的ロスタイム弾は「最後やからいいかなと思って打った」

カテゴリ:日本代表

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2017年12月09日

チームメイトに「ヒーローおる」とおだてられ…。

決勝点を決め、満面の笑みを浮かべた井手口。試合後のミックスゾーンでは課題を口にしつつ、得点シーンを振り返った。 写真●山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[E-1選手権]日本 1-0 北朝鮮/12月9日/味スタ
 
 4年ぶりの東アジア制覇に向けて、ハリルジャパンが白星発進した。

 
 下馬評で格下と見られていた北朝鮮に幾度となく攻め込まれ、苦戦を強いられた日本代表を土壇場で救ったのは、“浪速の銀狼”井手口陽介だった。
 
 試合終了間際の90+3分、左サイドに開いた川又堅碁のクロスボールを、ファーサイドで今野泰幸が落とし、待ち構えていた井手口が右足を振り抜いて決勝点を叩き込んだのだ。
 
 ハリルジャパンを救った若きヒーローは、「とにかく最後やったし、ホントに良いボールを今さん(今野)が落としてくれたので、躊躇なくいけました」とゴールシーンを振り返る。
 
 絶好のアシストをくれた今野はガンバ大阪でもボランチコンビを組み、プレースタイルを熟知してくれている先輩だ。“後輩”井手口は、「あんまりデカい声は出していなかったけど…」と話し、さらに続けた。
 
「やっぱ出してくれる。(得点シーンは)ボランチが2枚とも上がっちゃう感じだったのでやめようかなとも思ったんすけど、『最後やからいいかな』と思っていった。前半から相手は引いてきていて、チャンスがあれば打とうと心の中でずっと思ってましたし、それが最後にきてよかった」
 
「もっと、もっと捌けたら良かったかな」と自身を評価した井手口は、「最後みたいに(ボックス内に)入れて、2列目から飛び出して、また裏っていう形は監督からも指示されてましたし、練習でもやってきてた。あれが最初からできれば楽になってた」と課題を口にしてもいる。
 
 それでもインタビュー中に後ろを通りすがるチームメイトたちから、「うわ! ヒーローおる」「持ってかれたなぁ~」と声をかけられ、照れ笑いを浮かべた井手口。12月12日の中国戦に向けては、「これから分析します」と話し、「監督からもアピールの部分は言われてますけど、個人というよりはチームとして優勝できれば、全員のアピールにつながると思う。優勝して終わりたい」と結んだ。
 
 ヒーローとなって、優勝宣言まで口にした21歳の俊英の存在は、実に頼もしい。
 
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
【関連記事】
【日本1-0北朝鮮|採点&寸評】井手口が終了間際に決勝弾!それでもMOMはDF陣のミスを帳消しにした…
【セルジオ越後】一番目立ったのは北朝鮮の応援団… ハリルは自分もサバイバルの一員なのを自覚すべき!
「死地からの生還!」「強烈なドライブ弾!」海外メディアが日本vs北朝鮮戦の劇的な幕切れに感嘆
「北朝鮮応援団」が迫力の大声援! 赤いTシャツ、国旗、歌で母国代表を勇気付ける
【日本代表】「これ言っていいか分からないですけど…」。今野泰幸が示した確かなプライド

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ