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【現地発】昇格1年目の躍進! ドルトムントをも撃破したハノーファーの効果的で着実な歩み

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2017年11月04日

昨シーズンからの積み重ねがもたらした高順位

好守ともにハイレベルに機能しているハノーファーは今節、勝点1差の3位RBライプツィヒと敵地で対戦。勝てば、最高で2位にまで浮上する可能性もあるが、果たして!? 写真はドルトムント戦でのジョナタスの先制ゴール時。 (C) Getty Images

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 昇格組のハノーファーが好調だ。ブンデスリーガ第10節では首位(当時)ドルトムントを4-2で下すなど、ここまで勝点18を獲得し、4位という高順位につけている。


 今シーズン、1部リーグに昇格して急に強くなったわけではない。ほとんどのメンバーは、2部リーグを戦った昨シーズンと変わっていないのだから。積み上げられてきたものがあったからこその順位と言えるだろう。
 
 大きなポイントは、3月にホルスト・ヘルトがSDに就任にしたことが挙げられる。そのわずか2週間後に監督のダニエル・シュテンデルを解任し、シャルケ時代に一緒に仕事をしていたアンドレ・ブライテンライターを、後任として呼び寄せた。
 
 監督交代時のハノーファーは直近8試合で4勝と、昇格を狙うクラブにしては物足りない成績だったのは確かだが、それでもまだ4位につけていた。
 
 ザンクトパウリのエワルド・リーネン監督(当時)が「あの順位で解任されるなんてスキャンダルだ」と批判したように、そこから成績が上向かなければ、クラブ内の雰囲気も一気に悪くなり、順位がどんどん下り落ちる危険性もないわけではなかった。
 
 それでも、試合から明確なゲームプランが見て取れなかったヘルトは、そこで手を打つ必要性を感じていたのだ。
 
 ブライテンライターは、シャルケで成功したとは言えないが、その前のパーダーボルンで、ブンデスリーガ最小の戦力ながらあと少しで残留というところまで導いた手腕は高く評価されている。
 
 選手がやるべきプレーへのアプローチが明確で、現実的な分析を得意とする。事実、ブライテンライターが監督に就任してから、ハノーファーの失点は非常に減った。今シーズンも、ここまでの失点9は、首位バイエルンの7に次いで2番目の好成績である。
 
 とはいえ、守りを固めるだけでは勝てない。それだけに、1部リーグでの戦いを前に効果的な戦力補強ができたことも大きかった。
 
 デュッセルドルフから獲得したトーゴ代表FWイルハス・ベブはドルトムント戦で2ゴール。実は彼のプロキャリアにおいて、1試合複数ゴールは初めてのことだった。
 
 ブンデスリーガ全体でもトップレベルのスピードを持つベブは、ハノーファーのチームスタイルにすぐはまった。「監督はどこに走れば良いかを伝えてくれた。こんなにうまくいくなんてスーパーだよ」と『ビルト』紙に語ったように、前から守備にくるドルトムントの裏スペースに何度も飛び出しては、チャンスを量産していた。
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