本田圭佑の新天地は、前日本代表監督アギーレが初めて栄光を掴み、愛し続けるクラブ

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年07月14日

八百長疑惑の裁判では会長がアギーレを擁護

日本代表でのキャリアは半年程で終わったアギーレ監督。その間、ともに戦った本田のパチューカ入りに何を思うか。 (C) Getty Images

画像を見る

 本田圭佑が加入したことで、メキシコ・プリメーラ・ディビシオン(1部リーグ)のパチューカは一気に日本での注目度が高まっている。


 メキシコ中央部に位置するイダルゴ州の州都に所在するメキシコ最古のクラブは、かつて福田健二(現在は横浜FCの強化ダイレクターを務める)が在籍していたことでも知られているが、もうひとり、日本サッカーに縁の深い人物にとっても重要なキャリアを刻んだクラブである。
 
 それは、ハビエル・アギーレ、前日本代表監督だ。メキシコ代表、オサスナ、アトレティコ・マドリー、レアル・サラゴサ、エスパニョールといったスペインのクラブの監督を歴任した智将は、1998年から2001年までパチューカの監督を務めた。
 
 95年、現役時代にプレーしたアトランテで指導者としてのキャリアを開始した彼にとって、パチューカは2つ目のクラブ。そして、彼は指揮官として初めてのタイトルを獲得した。99年のインビエルノ(当時の後期リーグ)優勝だった。
 
 現在、パチューカはメキシコだけでなく、北中米を代表するクラブとしてクラブワールドカップに出場するほどの強豪となったが、その基盤を作ったのはアギーレである。クラブにとってのレジェンドだが、逆に彼にとっても思い出のクラブだという。
 
 過去に『マルカ』のインタビューでは、「パチューカのことは、とても愛している。偉大なクラブで、組織もしっかりしており、素晴らしいスポーツ施設を備えている」と語っている。
 
 パチューカは今年4月、CONCACAFチャンピオンズ・リーグ決勝でティグレスとの同国対決を制し、5度目の北中米カリブ王者に輝いたが、決勝を前に、「愛するクラブが素晴らしいゴールを切れるよう、彼らの幸運を祈っている」とのメッセージを、UAE(当時、アル・ワフダを率いていた)から送っていた。
 
 パチューカの会長、ヘスス・マルティネスとも良好な関係も続けており、2年前、アギーレがサラゴサ指揮時の八百長疑惑で告発された際(これが原因で日本代表監督も解任)には、「彼は、自分で稼いでいない金には一切手を付けない人間だ」と、アギーレの清廉さを主張し、身の潔白を訴えている。
 
 そんな、前日本代表監督との縁が深いクラブに、新戦力として加わることになり、マルティネス会長と握手を交わした本田。かつてのボス同様、クラブの歴史に残る存在となれるか。31歳の新たな挑戦から目が離せない。
【関連記事】
本田圭佑が加入するパチューカってどんなクラブ? メキシコってどんなリーグ?
本田圭佑の電撃移籍をメキシコ・メディアはどう報じた? 「素晴らしいセンセーションだ!」
「はじめまして、本田圭佑です!」パチューカ・ファンに笑顔で初挨拶
本田圭佑の最新推定市場価格は? 4年前はおよそ「24億円」だったが…
「重大発表」を予告のイブラ、争奪戦にMLSの2クラブが再浮上
香川真司がドルトムントと2020年まで契約延長!「素晴らしいオファーを頂いた」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ