[Ｊ１リーグ13節]柏４-２大宮／５月27日（土）／柏
 
　柏が13節の大宮戦に勝利し、リーグ戦７連勝を飾った。快進撃の要因のひとつが正GK中村航輔の好調ぶりだ。
 
　大宮戦では２失点を喫し、見せ場は少なかったものの、７節の神戸戦からビッグセーブを連発してチームを何度も救ってきた。サッカーダイジェストの採点では、９節の新潟戦から11節のFC東京戦まで３試合連続でマン・オブ・ザ・マッチ（その試合の最優秀選手）に選出されている。
 
　ギリギリの試合内容でも勝ち星を重ねられたのは、この正守護神の働きが大きい。好パフォーマンスは当然、ハリルホジッチ日本代表監督の目に留まり、今回の６月シリーズ（７日にキリンカップのシリア戦、13日にロシアワールドカップのアジア最終予選のイラク戦を控える）に招集された。
 
　ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はメンバー発表の際に、「５番手くらいの選手だったが、ここ最近は素晴らしいクオリティを見せてくれているのでメンバーに入れた。柏はリーグ戦で２位につけているが、彼のパフォーマンスによるところが大きいのではないか」と選出の理由を語った。
 
　中村自身も「もしかしたら（ハリルホジッチ監督も選出を）考えてくれているのかなとは思っていました。チームが上位にいるので、そういう良い流れが個人的にも来ているのかな」と、メンバー入りを予感していたという。
 
「ずっと入りたかった場所。日の丸を背負うのはリオ五輪以来」と意気込む中村は、憧れのＡ代表の舞台でデビューできるか。存在感を高める22歳の俊英GKに注目したい。
 
【柏 ４-２ 大宮PHOTO】怒涛の４ゴールで柏が７連勝！

取材・文：多田哲平（サッカーダイジェストWEB編集部）