319試合目の初ゴールはPKで。
クラシコでの劇的勝利から中2日で臨んだホームのオサスナ戦で、バルセロナが7-1の大勝を飾った。ルイス・スアレスやアンドレス・イニエスタ、セルジ・ロベルトといった主力数人を温存しながらも、順調に勝点3を積み上げている。
そしてこの試合、ついにあの男にゴールが生まれた。
2010年8月の入団以来、バルサでの通算得点数が「0」のまま一度も更新されることのなかった、ハビエル・マスチェラーノだ。300試合以上の公式戦に出場していながらの無得点。バルサファンの間ではすっかり語り草となっていたこの珍記録に、ついに終止符が打たれたのだ。
パコ・アルカセルの倒れ込みながらのシュートで5-1とリードを広げた直後の67分だった。デニス・スアレスがエリア内で倒され、判定はPK。だが、この日2ゴールのリオネル・メッシは、ちょうどその5分前にベンチに下がり、ネイマールは出場停止中と、いつものPKキッカーがいない。
「おいおい、だれが蹴るんだよ?」。そんな空気が漂う中、チームメイトに促され、最後尾からPKスポットに向かったのはマスチェラーノだった。守備時には決して見せることのない緊張した面持ちで、イバン・ラキティッチからボールを受け取る。そして悲願の初ゴールを、中央高めの位置に力強く蹴り込んだ。
「俺がゴールを決めることはないだろう。ただ、それでも問題はない。フットボールはコレクティブなスポーツだし、それぞれ役割が違う。それに、俺はバルサで1点も奪えなかった最初の選手でも、最後の選手でもないはずだ」
マスチェラーノがそう話していたのは今年1月のことだが、319試合目にしてついに待望の「1」が刻まれた。
第4キャプテンのバルサ初ゴールには、ピッチやスタンドだけでなく、ベンチも大盛り上がり。ルイス・エンリケ監督が、メッシが、スアレスが、イニエスタが、だれもが満面の笑みでこの熱血漢のゴールを祝っていたのが印象的だった。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
そしてこの試合、ついにあの男にゴールが生まれた。
2010年8月の入団以来、バルサでの通算得点数が「0」のまま一度も更新されることのなかった、ハビエル・マスチェラーノだ。300試合以上の公式戦に出場していながらの無得点。バルサファンの間ではすっかり語り草となっていたこの珍記録に、ついに終止符が打たれたのだ。
パコ・アルカセルの倒れ込みながらのシュートで5-1とリードを広げた直後の67分だった。デニス・スアレスがエリア内で倒され、判定はPK。だが、この日2ゴールのリオネル・メッシは、ちょうどその5分前にベンチに下がり、ネイマールは出場停止中と、いつものPKキッカーがいない。
「おいおい、だれが蹴るんだよ?」。そんな空気が漂う中、チームメイトに促され、最後尾からPKスポットに向かったのはマスチェラーノだった。守備時には決して見せることのない緊張した面持ちで、イバン・ラキティッチからボールを受け取る。そして悲願の初ゴールを、中央高めの位置に力強く蹴り込んだ。
「俺がゴールを決めることはないだろう。ただ、それでも問題はない。フットボールはコレクティブなスポーツだし、それぞれ役割が違う。それに、俺はバルサで1点も奪えなかった最初の選手でも、最後の選手でもないはずだ」
マスチェラーノがそう話していたのは今年1月のことだが、319試合目にしてついに待望の「1」が刻まれた。
第4キャプテンのバルサ初ゴールには、ピッチやスタンドだけでなく、ベンチも大盛り上がり。ルイス・エンリケ監督が、メッシが、スアレスが、イニエスタが、だれもが満面の笑みでこの熱血漢のゴールを祝っていたのが印象的だった。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部