プレミアリーグの「20年間のベストゴール」に選出。

今年の1月にはマンチェスター・Uの最多得点記録を更新したルーニー。クラブ通算251ゴールの中でもこのオーバーヘッドは格別なはずだ。(C)Getty Images

(C) SOCCER DIGEST
歴史に残る芸術的なシュートが生まれたのが、2011年2月12日に開催されたマンチェスター・ダービーだ。
1-1の同点で迎えた78分、マンチェスター・ユナイテッドが攻勢に出ると、右サイドでパスを受けたナニが、山なりのクロスを送り込む。その先に待っていたのは、ウェイン・ルーニーだ。
ゴールを背にして落下点に入ると、飛び上がって右足を振り抜く。マンチェスター・シティのGKジョー・ハートがまったく反応できないほど鋭いオーバーヘッドシュートが、ネットに突き刺さった。
首位ユナイテッドが5ポイント差で3位につけるシティをホームに迎えたこのダービーは、タイトル争いという要素が加味され、いつも以上に白熱したゲームとなった。
65分に追いつかれ、その後もシティにペースを握られる苦しい状況のなか、それまでいいところがなかったユナイテッドのエースが、度肝を抜く勝ち越し点を奪ったのだ。
「撃った瞬間、決まったと思った。キャリア最高のゴールだ」
試合後、そう喜びを表現したルーニーは、興奮を隠せなかった。
ユナイテッドの名将アレックス・ファーガソンも舌を巻いた。
「これまでいくつも素晴らしいゴールを見てきたが、私がここオールド・トラフォードで目の当たりにした中でも、これがナンバーワンだ」
このオーバーヘッド弾は、翌12年、プレミアリーグ20周年を記念して実施されたファン投票で、「20年間のベストゴール」に選出されたのだった。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
1-1の同点で迎えた78分、マンチェスター・ユナイテッドが攻勢に出ると、右サイドでパスを受けたナニが、山なりのクロスを送り込む。その先に待っていたのは、ウェイン・ルーニーだ。
ゴールを背にして落下点に入ると、飛び上がって右足を振り抜く。マンチェスター・シティのGKジョー・ハートがまったく反応できないほど鋭いオーバーヘッドシュートが、ネットに突き刺さった。
首位ユナイテッドが5ポイント差で3位につけるシティをホームに迎えたこのダービーは、タイトル争いという要素が加味され、いつも以上に白熱したゲームとなった。
65分に追いつかれ、その後もシティにペースを握られる苦しい状況のなか、それまでいいところがなかったユナイテッドのエースが、度肝を抜く勝ち越し点を奪ったのだ。
「撃った瞬間、決まったと思った。キャリア最高のゴールだ」
試合後、そう喜びを表現したルーニーは、興奮を隠せなかった。
ユナイテッドの名将アレックス・ファーガソンも舌を巻いた。
「これまでいくつも素晴らしいゴールを見てきたが、私がここオールド・トラフォードで目の当たりにした中でも、これがナンバーワンだ」
このオーバーヘッド弾は、翌12年、プレミアリーグ20周年を記念して実施されたファン投票で、「20年間のベストゴール」に選出されたのだった。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部