いったいインターハイ予選のあと、なにが変わったのか
史上最弱。今年の聖和学園は、加見成司監督自身が選手たちをこう評する世代だった。
一昨年のFW坂本和雅、昨年のFW谷田光のような絶対的なエースストライカーがおらず、フィジカル的にも秀でた選手が少ない。そして春先は「この子たちは自主練などでの練習量が少ない。だから技術が足りない」と、指揮官も手厳しい評価を下していた。
プリンスリーグ東北は開幕から連戦連敗。後半戦こそ盛り返したものの8位に終わり、優勝したベガルタ仙台ユースがプレミアリーグ参入戦を勝ち抜けなければ、宮城県リーグ1部に降格となる。さらに新人大会は準決勝で仙台商に、インターハイ県予選も準決勝で東北に敗れた。6月初めまでは、選手権予選3連覇はきわめて難しいだろうと見られていた。「1年前、このチームがこの決勝の舞台に立って全国に行けるなんてまったく想像してませんでした」と加見監督は振り返る。
しかし6月中旬、東北地域のインターハイ予選3位以上のチームが集まって行なわれる東北高校サッカー選手権で、聖和学園は初優勝を果たす。以後、チームは徐々に自信をつけ、苦戦していたプリンスリーグ東北でも勝利や引き分けが増えた。右肩上がりで調子を上げてきたチームは選手権予選の頃にはさらに自信を深め、決勝こそ初優勝を目指す仙台商にあと一歩まで詰め寄られたが、4-3で逃げ切っり、3年連続4回目の優勝を決めた。
いったいインターハイ予選のあと、なにが変わったのか。
加見監督は「インターハイ予選が終わって、『もっと割り切って自分たちのサッカーをしたら良いんじゃないの? 勝つことばかり考えるのではなくて、自分たちのサッカーを見つめ直そう』と選手に言って、開き直れてからは良くなりました」と振り返る。
この世代はパスの巧い選手が多いぶん、敵ゴール前に迫ってもパスを繋ぐばかりで怖さがなく、変化に乏しかった。聖和学園の原点である「ドリブル」にもう一度立ち返り、相手の守備陣2~3人に囲まれてもドリブルで抜いていく、密集でも臆せずボールを扱い、ゴールを目指すことを徹底したのだ。
一昨年のFW坂本和雅、昨年のFW谷田光のような絶対的なエースストライカーがおらず、フィジカル的にも秀でた選手が少ない。そして春先は「この子たちは自主練などでの練習量が少ない。だから技術が足りない」と、指揮官も手厳しい評価を下していた。
プリンスリーグ東北は開幕から連戦連敗。後半戦こそ盛り返したものの8位に終わり、優勝したベガルタ仙台ユースがプレミアリーグ参入戦を勝ち抜けなければ、宮城県リーグ1部に降格となる。さらに新人大会は準決勝で仙台商に、インターハイ県予選も準決勝で東北に敗れた。6月初めまでは、選手権予選3連覇はきわめて難しいだろうと見られていた。「1年前、このチームがこの決勝の舞台に立って全国に行けるなんてまったく想像してませんでした」と加見監督は振り返る。
しかし6月中旬、東北地域のインターハイ予選3位以上のチームが集まって行なわれる東北高校サッカー選手権で、聖和学園は初優勝を果たす。以後、チームは徐々に自信をつけ、苦戦していたプリンスリーグ東北でも勝利や引き分けが増えた。右肩上がりで調子を上げてきたチームは選手権予選の頃にはさらに自信を深め、決勝こそ初優勝を目指す仙台商にあと一歩まで詰め寄られたが、4-3で逃げ切っり、3年連続4回目の優勝を決めた。
いったいインターハイ予選のあと、なにが変わったのか。
加見監督は「インターハイ予選が終わって、『もっと割り切って自分たちのサッカーをしたら良いんじゃないの? 勝つことばかり考えるのではなくて、自分たちのサッカーを見つめ直そう』と選手に言って、開き直れてからは良くなりました」と振り返る。
この世代はパスの巧い選手が多いぶん、敵ゴール前に迫ってもパスを繋ぐばかりで怖さがなく、変化に乏しかった。聖和学園の原点である「ドリブル」にもう一度立ち返り、相手の守備陣2~3人に囲まれてもドリブルで抜いていく、密集でも臆せずボールを扱い、ゴールを目指すことを徹底したのだ。