スイスは2人目のジャカがPK失敗

PK戦にまで及んだ激闘を制し、ポーランドの選手たちが喜びを爆発させる。シャキリのスーパーボレーで同点にされてからは防戦一方だったが、どうにか凌いで勝利を掴んだ。(C)Getty Images

警告:ス=シェア(55分) ポ=イェンジェイチク(58分) (C)SOCCER DIGEST
6月25日(現地時間)、ともに初めてベスト16に勝ち上がった両国の対決は、PK戦の末にポーランドが制した。
最初にビッグチャンスを作ったのはポーランド。開始早々、ジュルーからGKゾマーへの不用意なバックパスを狙ったレバンドフスキが一気に距離を詰める。タッチの差でゾマーが蹴り出したものの、そのボールがミリクのもとへ。しかし、ミリクが放った左足のシュートはバーを越えていった。
このプレーで勢いに乗ったポーランドが、立ち上がりはペースを握る。6分にはミリクがヘディングで惜しい場面を作った。
スイスが初めて攻撃で良い形を作ったのは10分。左サイドにポジションを移していたシャキリが縦に抜けて、鋭いグラウンダーのボールを中央に送り、ジェマイリがフリーで左足を振り抜く。しかしシュートは枠を捉えられなかった。
15分を過ぎた頃からボールが落ち着き始め、そこからは一進一退の攻防に。ただ、29分にCKからクリホビアクがフリーでヘッドを見舞い、31分にはロングカウンターからグロシツキが、33分にもカウンターからミリクがシュートに至るなど、ゴールの予感を漂わせていたのはポーランドだった。
そして39分、ポーランドに歓喜の瞬間が訪れる。炸裂したのは、敵CKを防いでからのロングカウンターだ。ボールを収めたGKファビアンがロングスローで左サイドのグロシツキにつなぐと、強引に突破を試みてエリア内に進入する。そこからファーサイドにパスを通し、最後はブワシュチコフスキがGKゾマーの股を抜いて流し込んだ。
後半に入ると、追う立場となったスイスがリスクを承知でチームの重心を高く保ち、分厚い攻撃を仕掛けていく。しかし、前がかりになったところを逆にポーランドに突かれ、53分、54分と立て続けに危険なシーンを迎えた。
それでも攻撃の手を緩めないスイスは、58分にエムボロ、70分にデルディヨクと二人のFWを送り込んで早くも勝負に出る。明確な意思がチームに伝わり、さらにギアを上げたスイスは、ほぼ防戦一方となったポーランドを押し込んでいく。76分にはFKからチャンスを作り、セフェロビッチがバーを叩く際どいシュートを放ったが、ゴールが遠い。
敗戦ムードが漂いはじめた82分だった。左サイドから打ち込んだクロスはポーランドDFに撥ね返されたが、その浮き球に反応したのがシャキリ。アクロバチックな左足のジャンピングボレーで、ゴール右隅に同点弾を決めたのである。
執念で振り出しに戻したスイスがその後も攻め立てたものの、90分では決着がつかず、さらに30分の延長を戦っても追加点は生まれなかった。そして、今大会最初のラウンド・オブ16は、いきなりPK戦へ――。
二人目のジャカが外した先攻のスイスに対し、後攻のポーランドは5人全員がきっちり決めた。同点にされてからは守勢に回る時間が多く、主砲レバンドフスキがまたしてもノーゴールに終わるなど課題はあるものの、堅守をベースに勝ち進んできたポーランドが、スイスとの激闘を制して史上初のベスト8進出を決めた。
最初にビッグチャンスを作ったのはポーランド。開始早々、ジュルーからGKゾマーへの不用意なバックパスを狙ったレバンドフスキが一気に距離を詰める。タッチの差でゾマーが蹴り出したものの、そのボールがミリクのもとへ。しかし、ミリクが放った左足のシュートはバーを越えていった。
このプレーで勢いに乗ったポーランドが、立ち上がりはペースを握る。6分にはミリクがヘディングで惜しい場面を作った。
スイスが初めて攻撃で良い形を作ったのは10分。左サイドにポジションを移していたシャキリが縦に抜けて、鋭いグラウンダーのボールを中央に送り、ジェマイリがフリーで左足を振り抜く。しかしシュートは枠を捉えられなかった。
15分を過ぎた頃からボールが落ち着き始め、そこからは一進一退の攻防に。ただ、29分にCKからクリホビアクがフリーでヘッドを見舞い、31分にはロングカウンターからグロシツキが、33分にもカウンターからミリクがシュートに至るなど、ゴールの予感を漂わせていたのはポーランドだった。
そして39分、ポーランドに歓喜の瞬間が訪れる。炸裂したのは、敵CKを防いでからのロングカウンターだ。ボールを収めたGKファビアンがロングスローで左サイドのグロシツキにつなぐと、強引に突破を試みてエリア内に進入する。そこからファーサイドにパスを通し、最後はブワシュチコフスキがGKゾマーの股を抜いて流し込んだ。
後半に入ると、追う立場となったスイスがリスクを承知でチームの重心を高く保ち、分厚い攻撃を仕掛けていく。しかし、前がかりになったところを逆にポーランドに突かれ、53分、54分と立て続けに危険なシーンを迎えた。
それでも攻撃の手を緩めないスイスは、58分にエムボロ、70分にデルディヨクと二人のFWを送り込んで早くも勝負に出る。明確な意思がチームに伝わり、さらにギアを上げたスイスは、ほぼ防戦一方となったポーランドを押し込んでいく。76分にはFKからチャンスを作り、セフェロビッチがバーを叩く際どいシュートを放ったが、ゴールが遠い。
敗戦ムードが漂いはじめた82分だった。左サイドから打ち込んだクロスはポーランドDFに撥ね返されたが、その浮き球に反応したのがシャキリ。アクロバチックな左足のジャンピングボレーで、ゴール右隅に同点弾を決めたのである。
執念で振り出しに戻したスイスがその後も攻め立てたものの、90分では決着がつかず、さらに30分の延長を戦っても追加点は生まれなかった。そして、今大会最初のラウンド・オブ16は、いきなりPK戦へ――。
二人目のジャカが外した先攻のスイスに対し、後攻のポーランドは5人全員がきっちり決めた。同点にされてからは守勢に回る時間が多く、主砲レバンドフスキがまたしてもノーゴールに終わるなど課題はあるものの、堅守をベースに勝ち進んできたポーランドが、スイスとの激闘を制して史上初のベスト8進出を決めた。