前半はドルトムントの守備的な戦いがうまくはまっていたが…。

他を大きく引き離す18回目(2位はブレーメンの6回)の優勝を果たしたバイエルン。ただ、本来のプレーを見せられた時間は短く、非常に苦しんだ末での戴冠だった。 (C) Getty Images

PK戦:ドルトムント(先攻)/香川○、ベンダー×、パパスタソプーロス×、オーバメヤン○、ロイス○ バイエルン/ビダル○、レバンドフスキ○、キンミッヒ×、ミュラー○、D・コスタ○
5月21日(現地時間)、DFBカップ決勝でバイエルンがPK戦の末にドルトムントを下し、2シーズンぶり通算18回目の優勝を果たすとともに、国内二冠を達成した。
来シーズンよりマンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が有終の美を飾りたければ、ドルトムントは是が非でもタイトルを獲得したい。ともに、並々ならぬ意気込みを持ってこの決戦に臨んできた。
ドルトムントはリーガの時同様、守備に重きを置いてライバルに対抗。ゆえにボールポゼッションではバイエルンが上回るも、その攻めは効果的ではなく、むしろドルトムントのカウンターの方が得点の予感を抱かせた。
前半最大のチャンスもドルトムント。43分、左からムヒタリアンが入れたクロスをピシュチェクが頭で折り返し、中央でベンダーがボレーで合わせるもしっかりミートせず、GKノイアーにキャッチされた。
後半もしばらくは同じような展開が続いたが、徐々にドルトムントが守備のラインを下げたこともあり、バイエルンはD・コスタ、リベリの両サイドが幾度もチャンスを生み出す。65分過ぎからは、相手をゴール前まで押し込んで多重攻撃を仕掛ける、いつもの姿も見られた。
しかし、ビッグチャンスはドルトムントにも訪れた。残り時間が10分を切った頃、CBパパスタソプーロスが最終ラインからドリブルで上がり、ボールを受けたピシュチェクが中央へ折り返すと、オーバメヤンがこれを合わせる。
決定的な場面だったが、フリーのオーバメヤンはしっかりボールをコントロールできず枠外へ。最大のチャンスを活かすことができなかった。
こうして、ともにゴールを割れず、今回と同じカードだった2シーズン前の決勝同様、延長戦に突入。94分にバイエルンは、リベリのスルーパスで抜け出したレバンドフスキが得点機を迎えるも、ドゥルムの身体を張った守備に防がれた。
一方、守勢のドルトムントは104分、ただひとり前線に残ったオーバメヤンがボールを繋ぎ、ムヒタリアンが右からシュートを放つも、ボールはゴール前を通過し、オーバメヤンも詰めることができなかった。
延長後半、カストロに代わって香川が登場。すぐに良いかたちでボールを得、左に縦パスを入れるも通らず、その数分後の左からのクロスは相手DFにブロックされた。
試合は、両チームともに疲労の極致に達し、また点を取られたくないという意識もあってか、無理に攻めることなく、膠着した状態のままで120分間を終えることとなった。
決勝戦では1998-99シーズン(ブレーメンがバイエルンに勝利)以来となるPK戦に突入。先攻のドルトムントは、一番手で登場した香川は真ん中に決めたが、2番手ベンダーがノイアーに止められ、3番手パパスタソプーロスの蹴ったボールはポストに弾き出された。
バイエルンは、3番手のキンミッヒがフェイントをかけて正面に蹴るも、これに引っ掛からなかったGKビュルキに止められたが、他の4人は確実に決めた。
勝利決定とともに涙を抑えられなかったグアルディオラ監督を胴上げするバイエルンの選手たち。一方、あと一歩でタイトルを取り逃がし、涙する選手もいたドルトムント……。多くの選手が傷付いた激戦の後、喜んだのは今回もバイエルンだった。
来シーズンよりマンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が有終の美を飾りたければ、ドルトムントは是が非でもタイトルを獲得したい。ともに、並々ならぬ意気込みを持ってこの決戦に臨んできた。
ドルトムントはリーガの時同様、守備に重きを置いてライバルに対抗。ゆえにボールポゼッションではバイエルンが上回るも、その攻めは効果的ではなく、むしろドルトムントのカウンターの方が得点の予感を抱かせた。
前半最大のチャンスもドルトムント。43分、左からムヒタリアンが入れたクロスをピシュチェクが頭で折り返し、中央でベンダーがボレーで合わせるもしっかりミートせず、GKノイアーにキャッチされた。
後半もしばらくは同じような展開が続いたが、徐々にドルトムントが守備のラインを下げたこともあり、バイエルンはD・コスタ、リベリの両サイドが幾度もチャンスを生み出す。65分過ぎからは、相手をゴール前まで押し込んで多重攻撃を仕掛ける、いつもの姿も見られた。
しかし、ビッグチャンスはドルトムントにも訪れた。残り時間が10分を切った頃、CBパパスタソプーロスが最終ラインからドリブルで上がり、ボールを受けたピシュチェクが中央へ折り返すと、オーバメヤンがこれを合わせる。
決定的な場面だったが、フリーのオーバメヤンはしっかりボールをコントロールできず枠外へ。最大のチャンスを活かすことができなかった。
こうして、ともにゴールを割れず、今回と同じカードだった2シーズン前の決勝同様、延長戦に突入。94分にバイエルンは、リベリのスルーパスで抜け出したレバンドフスキが得点機を迎えるも、ドゥルムの身体を張った守備に防がれた。
一方、守勢のドルトムントは104分、ただひとり前線に残ったオーバメヤンがボールを繋ぎ、ムヒタリアンが右からシュートを放つも、ボールはゴール前を通過し、オーバメヤンも詰めることができなかった。
延長後半、カストロに代わって香川が登場。すぐに良いかたちでボールを得、左に縦パスを入れるも通らず、その数分後の左からのクロスは相手DFにブロックされた。
試合は、両チームともに疲労の極致に達し、また点を取られたくないという意識もあってか、無理に攻めることなく、膠着した状態のままで120分間を終えることとなった。
決勝戦では1998-99シーズン(ブレーメンがバイエルンに勝利)以来となるPK戦に突入。先攻のドルトムントは、一番手で登場した香川は真ん中に決めたが、2番手ベンダーがノイアーに止められ、3番手パパスタソプーロスの蹴ったボールはポストに弾き出された。
バイエルンは、3番手のキンミッヒがフェイントをかけて正面に蹴るも、これに引っ掛からなかったGKビュルキに止められたが、他の4人は確実に決めた。
勝利決定とともに涙を抑えられなかったグアルディオラ監督を胴上げするバイエルンの選手たち。一方、あと一歩でタイトルを取り逃がし、涙する選手もいたドルトムント……。多くの選手が傷付いた激戦の後、喜んだのは今回もバイエルンだった。