クラブワールドカップの３位決定戦・広島×広州恒大は、横浜国際競技場で16時にキックオフされた。

　試合は立ち上がりの４分、広州恒大が先制。ショートコーナーからエウケソンのヘディングシュートはGK林が防いだものの、こぼれ球をガオ・リンがダイレクトボレー。これをパウリーニョがコースを変えて広島ゴールに流し込んだ。
 
　一方の広島も徐々にペースを掴み応戦。10分に右サイドからドリブルで持ち上がったミキッチがミドルシュートを放ち、13分には佐藤がヘディングでゴールを狙ったが、いずれもゴールネットを揺らすには至らなかった。
 
　さらに23分、広島にビッグチャンス。カウンターから左サイドに侵入した清水がクロスを上げると、ニアサイドで佐藤が頭で合わせる。ファー方向へ流したシュートは、GKリ・シュアイの手に触れ、惜しくもゴール右に外れた。
 
　その１分後には再び清水の折り返しから浅野がスルー。後ろから走り込んだ佐藤が左足でシュートを放つも、これはゴールのサイドネットを揺らすにとどまった。
 
　広州恒大は27分、ジャン・リンペンがポスト直撃のシュートで広島を脅かす。広州恒大が１点リードのまま一進一退の攻防が続く。

　42分、広島に再びビッグチャンスが訪れる。中央でのパス交換から丸谷が最終ラインの裏に抜け、GKと１対１に。落ち着いてGKの横を抜くシュートを放ったものの、カバーに入ったDFにクリアされ、ゴールはならなかった。
 
　前半ロスタイムには浅野が最終ラインの裏に抜け出したものの、シュートを打ち切れずチャンスを逸した。結局、前半を広州恒大の１点リードで折り返した。

　後半に入り、広州恒大はエウケソンに代えてジョン・ロンを投入。立ち上がりはこのジョン・ロンや右サイドのジャン・リンペンの鋭い攻め上がりからチャンスを掴む。52分には右サイドのジャン・リンベンからのクロスにR・グラルが頭で合わせるも枠を捉えることはできなかった。
 
　広島も浅野のスピードを活かした攻撃で広州恒大のディフェンスを崩しにかかる。58分に佐藤に代えてドウグラスを投入。67分にはミキッチに代えて柏を投入した。
 
　そして70分、広島は徐々に流れを引き寄せると、CKからドウグラスが頭で押し込みついに同点に追いついた。

　さらに78分、広州恒大ゴール前でDFが浮き球の処理にもたついている間に、走り込んできた茶島が左足でシュートを放ったが、わずかにゴール右に外れた。終盤に入り広州恒大の足が完全に止まり出し、広島が主導権を掌握。82分には青山のロングフィードに浅野が反応。完全に抜け出したかと思われたが、ファーストタッチが足に付かずシュートには至らない。
 
　そしてついに広島が勝ち越しのゴールを奪う。84分、右サイドを突破した柏のクロスに浅野がヘディングシュート。これはクロスバーに撥ね返されたものの、再びドウグラスが頭で押し込み広島が２-１と逆転に成功した。

　結局、広州恒大の終盤の猛攻を林を中心とした堅い守備で凌ぎ切った広島が２-１で勝利。３位の座を確保して今大会を終えている。

【クラブW杯｜採点＆寸評】広島 ２-１　広州恒大

【PHOTOハイライト】広島 ２‐１ 広州恒大