J１第２ステージ14節の清水×仙台が17日、IAIスタジアム日本平で行なわれ、残留に向けて後のない最下位の清水が、０-１で仙台に敗れた。

【J１ PHOTOハイライト】２ndステージ・14節

　清水は最悪の立ち上がりを迎える。４分、CKからゴール前中央のR・ロペスにドフリーでヘディングシュートを許し、早くもビハインドを背負ってしまう。
 
　その後もなかなかボールを落ち着けられない清水は、９分に再び大ピンチを招く。ゴール前の混戦から奥埜に抜け出されてエリア内からシュートを放たれるも、ここは前に出た杉山力がなんとか身体に当て、ことなきを得た。
 
　とはいえ、清水の劣勢は変わらない。互いにロングボールを蹴り合うなか、攻撃時はM・デュークをターゲットに何度か相手ゴールに迫ったが、周囲との連係は噛み合わず。20分にM・デュークのドリブル突破から大前、澤田とつながりかけたのが唯一のコンビネーションとも言える出来で、ゴールの匂いはほぼ感じられなかった。
 
　逆に29分には１本のスルーパスから、33分にはロングスローからピンチを招いており、総じて守備の不安、特にSBとCBの間のギャップを使われた際の不安定さを露呈した前半となった。
 
　後半に入っても、両チームとも流動的な崩しは少なく、ロングボールやセットプレーからチャンスを窺う展開に。すると、絶体絶命の清水が先に動く。62分、最前線で身体を張ったM・デュークに変え、P・ウタカを投入。個の力に秀でたFWを置き、なりふり構わずゴールを狙う。
 
　66分には、本田のロングボールが左サイドのP・ウタカに届き、抉ってからの折り返しに合せたのは澤田。しかし仙台DFの必死のブロックに弾かれ、同点弾とはならなかった。68分にもP・ウタカが絡んでチャンス到来。大前とのワンツーで抜け出してグラウンダーのクロスを送るも、白崎の足には合わずDFにカットにされた。
 
　時折カウンターを食らいながらもさらに攻め続ける清水は、76分に本田のスルーパスから鎌田が抜け出し、鎌田がクロス。大前が中央で合わせたが、このシュートも相手に当たって枠内には届かなかった。
 
　84分には澤田に変えて北川を投入し、最後の攻勢を掛ける清水。それでも、割り切って守備を固める仙台守備陣の壁を崩せない。ロスタイムのCKにはGKの杉山力まで上がるなど得点への意欲は見せるが、結局０-１のまま試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
 
　４時間半遅れてキックオフする新潟が敗れない限り、今日、清水の降格は決定する。