【試合内容】
　先手を取ったのは新潟だった。
 
　試合開始から押し込む時間が続くなか、12分に山本のミドルシュートの撥ね返りに山崎が詰めて先制する。しかし、浦和は慌てずに、GK西川も含めたパス回しで徐々に態勢を立て直し、26分にズラタンのヘディングシュートで同点に。
 
　後半は、一気に浦和が攻勢に出た。裏を狙って新潟の最終ラインを押し下げつつ、流麗なパスワークで中盤での主導権も握る。そして76分、クイックリスタートから梅崎のファインゴールで逆転し、５試合ぶりの勝利を収めた。
 
【チーム採点・寸評】
新潟　5.5
試合の入りは素晴らしく、その勢いで先制したが、浦和の揺さぶりに耐え切れず。スペースを与えて次第に劣勢に。
 
浦和　6.5
確立されたスタイルへの自信が溢れた逆転勝利。代表帰りの武藤を休ませ、代わって５試合ぶりに先発した梅崎が勝負を決めた。
 
【新潟｜採点・寸評】
GK
21　守田達弥　６
新潟で初のゲームキャプテンを務めた。後半、立て続けに槙野のシュートをファインセーブするなど気を吐いた。
 
DF
24　川口尚紀　５
対面の宇賀神の対応に追われるうちに消耗。寄せの甘さから２失点に絡み、守備面での不安をのぞかせた。
 
４　舞行龍ジェームズ　5.5
カバーリングの意識を高く持ちつつ、マークした相手には厳しく行く姿勢を見せた。しかし、後半はラインを押し上げられず。
 
２　大野和成　５
時間の経過とともに守備で後手に回る場面が増加。競り負けたり、間合いを開け過ぎて隙を作った。
 
７　コルテース　５
前半はスムーズな攻撃参加で浦和を脅かしたが、後半は一転して厳しいプレスを受け、ボールを失ってはカウンターを許した。
 
MF
25　小泉　慶　６
豊富な運動量を主に守備面で活かし、背後の飛び出しを狙ってくるシャドーの選手に目を光らせ続けた。
 
６　小林裕紀　5.5
出場停止のL・シルバの代役として７試合ぶりに先発したが、間延びした陣形のなかで持ち味の配球力を発揮できず。
 
23　山本康裕　６
思い切りの良いミドルシュートが先制ゴールに結びつく。長い距離を戻っての守備でもチームを助けた。
 
13　加藤　大　5.5
前後半に一度ずつあった決定機をモノにできず。後半はビルドアップの途中でのミスが増え、リズムを乱した。
 
FW
11　指宿洋史　5.5
厳しい守備にあってロングボールを収めきれず。後半のチャンスも身体を張った浦和のDFに阻まれた。
 
９　山崎亮平　６
リバウンドにしっかり詰めてゴールを挙げるも、その後は二度の決定機をフイに。仕留めきれなかった。
 
交代出場
MF
16　佐藤優平　5.5
間延びしたなかでピッチに入り、ポジショニングに迷いが。思うように攻撃に絡めないまま終わった。
 
MF
18　成岡　翔　－
２トップとサイドハーフでプレー。二次攻撃を狙ってセカンドボールを拾おうとしていたが、効果は薄かった。
 
FW
14　田中達也　－
アディショナルタイムを合わせて７分間プレー。ゴールへの執念を見せたが、集中した守備陣を崩すには至らなかった。
 
監督
柳下正明　5.5
前半は主導権を握るも、後半に反撃を受けて逆転負け。間延びした中盤を修正する策を打てなかった。