J１リーグ　２ndステージ・６節
アルビレックス新潟―浦和レッズ
８月12日（水）／19:00／デンカビッグスワンスタジアム
 
アルビレックス新潟
２ndステージ成績（５節終了時）：10位　勝点７　２勝１分２敗　９得点・９失点
年間成績（22試合終了時）：15位　勝点21　５勝６分11敗　29得点・42失点
 
【最新チーム事情】
●出場停止のL・シルバに代わって小林が先発か。
●ミラーゲームの可能性もあるが、従来の４-４-２の準備も進む。
●新加入のイム・ユファン、R・ハットンは別メニューでの調整が続く。
 
【担当記者の視点】
　大黒柱のL・シルバが出場停止で小林の先発が濃厚だ。先発となると第１ステージ16節の湘南戦以来だが、昨季にレギュラーを務めた実力者だけに、代役以上の働きが求められる。
 
　２ボランチの組み合わせが変わっても、チームが取り戻しつつあるプレッシングが機能するか。それが試合展開を左右しそうだ。
 
　浦和と対戦した第１ステージ最終節は、システムを合わせてミラーゲームに持ち込もうとしたものの、決定力の前に失点を重ねて２-５と大敗した。あれから約１か月。第２ステージに入り、柳下監督体制のフォーマルとも言える４-４-２に戻ったチームの調子は上向きだ。その手応えを第１ステージの王者にぶつけて結果が出れば、間違いなく大きな弾みが付く。
 
　途中加入の３選手のうちイム・ユファンとR・ハットンは別メニューで、現時点で新戦力として数えらえるのは佐藤のみ。その佐藤はトレーニングを重ねるごとに連係が向上している。切り札になり得る楽しみな存在だ。
 
 
浦和レッズ
第２ステージ成績：（５節終了時）：14位　勝点５　１勝２分２敗　５得点・６失点
年間成績（22試合終了時）：２位　勝点46　13勝７分２敗　44得点・23失点
 
【最新チーム事情】
●中国戦でゴールを決めた武藤は先発せず？　シャドーは高木＆梅崎か。
●負傷した柏木、岡本は実戦形式の練習にすでに合流。
●槙野の状態によっては、岡本のスタメン起用も。
●ズラタンも先発出場に意欲を燃やす。
●代表組不在でも、阿部、森脇らが熱のこもった練習を続ける。
 
【担当記者の視点】
　４試合未勝利で中断期間に入った浦和は、日本代表の武藤、槙野、西川が不在のなかで練習を積んできた。「みんなにポジションを掴みたい気持ちが出ていて、熱気があったし、質も高かった」と森脇が語るように、ピリッと緊張した空気の漂うなかで内容も充実していた。森脇自身も出場停止明けの仕切り直しの一戦になるだけに、気合十分だ。
 
　負傷で日本代表を離脱した柏木、甲府戦で負傷交代した岡本、ふたりともすでに実戦形式の練習に合流しており、試合出場への支障はなさそうだ。東アジアカップで全３試合にフル出場した槙野のコンディション次第では、岡本が左ストッパーに入るか。
 
また同様に、前線もCFズラタン、シャドーは高木と梅崎が起用される可能性がある。
 
　４試合勝ち星がないとはいえ、内容は悪くなく１勝できれば新たな好循環が生まれそうな気配もある。宇賀神は「２点目を取れていないところが課題。ラストパスを出した後、シュートを打った後、もう一度ゴール前に詰める泥臭さを出したい」と打開策を挙げていた。
 
　新潟には第１ステージ、５-２の大勝を収めている。加えて今回、大黒柱のL・シルバが出場停止だ。守備を固めてくる相手に対し、浦和がボールを保持する時間が長くなるだろう。それだけに宇賀神の語るような「泥臭さ」が、勝利への条件になりそうだ。