清水エスパルス
２ndステージ成績（５節終了時）：15位　勝点５　１勝２分２敗　６得点・11失点
年間成績（22試合終了時）： 17位　勝点24　４勝６分12敗　28得点・43失点
 
【最新チーム事情】                 
●田坂新体制の初戦は、奇しくも指揮官の古巣である湘南戦。
●新指揮官は守備の構築に尽力し、「戦えない選手は使わない」。
●システムは４-４-２が濃厚で、助っ人コンビが２トップに。
 
【担当記者の視点】
　田坂監督代行にとっての清水での初戦は、古巣の湘南を迎え撃つことに。前監督を務めた大分時代の湘南との成績は１分５敗と分が悪いが、「相手のやり方は分かっている。対策は選手にしっかりと伝えたい」（田坂監督代行）と、万全の準備で臨む構えだ。
 
　第１ステージでは大敗を喫しただけに、選手もリベンジに懸ける想いは強い。指揮官から「やれると感じた」と右SBにコンバートされている六平は、「前回は後半に体力の差が出た。走り負けないのもそうだし、しっかり準備を整えたい」と語った。
 
　湘南戦の布陣は４-４-２が濃厚で、２トップにP・ウタカと鄭の助っ人コンビが顔を並べ、大前は２列目の右に入る見込み。ただ、２列目の人選は流動的で、右に村田が入る可能性も残る。
 
　いずれにせよ、まずは課題である守備をどれだけ改善できたかが試合の鍵を握るだろう。「失点を減らすには、まず基本的なことをしっかりやらないといけない」と話した新指揮官は、これまで練習であまり見られなかった１対１のトレーニングを行なうなど新しいカラーを見せ始めている。
 
　選手起用も、前述の六平、ボランチ起用が濃厚の白崎など、試行錯誤が続く状況。中盤の守備という面では、川崎からレンタルで加入した角田の活躍にも期待したい。
 
 
湘南ベルマーレ
2ndステージ成績：（５節終了時）：7位　勝点８　２勝２分１敗　７得点・５失点
年間成績（22試合終了時）：８位　勝点30　８勝６分８敗　27得点・29失点
 
【最新チーム事情】
●東アジアカップで全３試合フル出場の遠藤は先発回避か。
●シャドーの一角はパワーの菊地俊、それともテクニックの大竹？
●好調な石川の起用法もポイントに。
 
【担当記者の視点】
　第１ステージはホームで４-０の快勝を収めたものの、今回は相手が新体制で臨むとあって、直前まで綿密なスカウティングをしたうえで、スタメンが決まりそうだ。
 
　東アジアカップで全３試合にフル出場した遠藤は、試合直前までコンディションを確認し、起用法を決めることになる。国内でしっかり準備してきたDF島村、坪井が先発する可能性は十分にある。
 
　また、シャドーの起用法にも注目だ。５節の柏戦ではこのポジションで今季初先発した菊地俊が活躍。一方、名古屋戦で強烈なインパクトを残しながら、その後は負傷に苦しんできた大竹も、清水戦に照準を当ててコンディションを上げてきた。
 
　しかも大竹は、第１ステージの清水戦でスタメン出場。快勝に大きく貢献している。パワーの菊地俊、テクニックの大竹と、タイプが異なるだけに、その人選によってゲームプランも変わってきそうだ。
 
　さらにボランチが本職の石川も、良い状態を保っている。石川はストッパーもこなせるだけに、右ストッパーへの抜擢も考えられるだろう。
 
　遠藤、菊地、石川、大竹……、好調な４人から、果たしてどんなチョイスが行なわれるのか。指揮官の手腕に注目だ。