J１リーグ ２ndステージ・２節
サガン鳥栖－川崎フロンターレ
７月15日（水）／19:00／ベストアメニティスタジアム
 
サガン鳥栖
２ndステージ成績（１節終了時）：４位　勝点３　１勝０分０敗　３得点・２失点
年間成績（18試合終了時）： 10位　勝点23　６勝５分７敗　25得点・34失点
 
【最新チーム事情】                 
●前節は後半に２失点も、第２ステージ白星発進。
●水沼、キム・ミヌらサイドアタッカー陣が好調。
●飛ぶ鳥落とす勢いのルーキー鎌田に注目。
●終盤の逃げ切り策として３ボランチを用意。
 
【担当記者の視点】
　前節の第２ステージ初戦では、キム・ミヌと水沼が得点を奪って主導権を握り、３点目を豊田が決めるという理想的な試合展開だった。「攻撃のバリエーションが少ない」（藤田）と不安視された攻撃面で、多少の光明が見えたと言えるだろう。
 
“豊田頼み”からの脱却に向け、サイドアタッカーたちの好調ぶりは心強いが、なにより注目したいのが鎌田だ。飛ぶ鳥落とす勢いの高卒ルーキーは、前節も２アシストを記録。鎌田が前線でタメを作ることで、これまでの縦に速い攻撃ではなく、両サイドの選手がゴール前に顔を出す時間ができ始めている。
 
　また、攻撃以上に懸念されてきた後半の守備も、終盤に３ボランチを採用して相手の攻撃の芽を摘むなど徐々に形ができてきた。攻守で新たなバリエーションを加えたチームが、ホームで川崎を迎え撃つ。
 
 
川崎フロンターレ
２ndステージ成績（１節終了時）：２位　勝点３　１勝０分０敗　２得点・０失点
年間成績（18試合終了時）：５位　勝点33　10勝３分５敗　34得点・26失点
 
【最新チーム事情】
●第２ステージ初戦の多摩川クラシコに勝利し、チームの士気が高い。
●13日の練習で小宮山が腰を負傷。練習を途中で切り上げたが、本人は「大丈夫」。
●東アジアカップの予備登録メンバーに選ばれた武岡。ただ、普段と変わらず至って冷静。
●負傷中の登里がスパイクを履き、負荷をかける運動を始める。
●用具運搬用の電気自動車が導入され、スタッフの負担が軽減される。
●レナトに中国（広州富力）への移籍話が浮上。
 
【担当記者の視点】
　前節の多摩川クラシコは２-０と完勝し、新戦力の田坂も途中出場を果たした。また第１ステージを含めると４連勝中と波に乗っており、チームの雰囲気も上々……のはずだったが、ここにきてレナトの移籍話が急きょ浮上。15日に中国の広州富力への移籍が濃厚と見られ、試合当日の15日に海を渡るという。川崎にとっては思わぬ形で主力を失う形となりそうだ（※レナトに代わって、小林か船山が先発の見込み）

　他の懸念は、13日のトレーニング中に腰を痛めた小宮山のコンディションか。仮に出場が難しい場合、左SBに車屋、CBに谷口が回り、ボランチに森谷が入る形となりそうだ。もっとも、大島を軸に後方でビルドアップしながら、トップ下の中村が要所で絡むという役割は変わらないだろう。相手の激しいプレスが予想されるが、そのプレスを上手くいなせるかもポイントになる。