J１リーグ ２ndステージ・２節
鹿島アントラーズ－清水エスパルス
７月15日（水）／19:00／県立カシマサッカースタジアム
 
鹿島アントラーズ
２ndステージ成績（１節終了時）：４位　勝点３　１勝０分０敗　３得点・２失点
年間成績（18試合終了時）：７位　勝点25　７勝４分７敗　30得点・27失点

【最新チーム事情】
●前節・新潟戦での逆転勝利でチームの雰囲気は良好。
●左足第５中足骨を痛めていた柴崎は骨折には至らず。
●266日ぶりに公式戦復帰したダヴィのコンディションは上々。
 
【担当記者の視点】
　後半戦は、劇的な白星で発進した。
 
　年間成績で17位の新潟相手に１点のリードを許し、90分が経過。「残り５分」表示で迎えた後半アディショナルタイムの４分に土居がこぼれ球を押し込み、同６分に遠藤が左足で決めた。遠藤本人が「実はミスキック」と明かすとおり、相手に当たって軌道が変わり、ゴールに吸い込まれた。往年の常勝軍団らしい粘り強さで大逆転した。
 
　左足第５中足骨を痛めた柴崎が不在だったが、それでも勝てたことが大きい。さらに、昨年10月に左膝の前十字靱帯と半月板を損傷したダヴィが266日ぶりに復帰。後半から出場し、土居の同点弾の起点になった。
 
　ジネイが長期離脱したなかで、２年連続２桁ゴールのエースが戻ってきたのは明るい材料。左SBの山本も２か月ぶりにピッチへ戻り、フル出場した。
 
　あとは、柴崎が戻れるかどうか。幸い骨折には至らず左足でキックができるまで回復したが、新潟戦には同行しなかった。清水戦まで中３日と時間は少ないが、ベンチに入るだけでもチームの士気は高まりそうだ。
 
　清水とは第１ステージ開幕戦で対戦し、１-３で敗れた。その後、最下位に沈んだ相手から取りこぼしたことが響き、８位に終わった。着実に借りを返すことが浮上へのスイッチになる。

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清水エスパルス
２ndステージ成績（１節終了時）：18位　勝点０　０勝０分１敗　０得点・５失点
年間成績（18試合終了時）：18位　勝点13　３勝４分11敗　22得点・37失点

【最新チーム事情】
●鹿島の布陣に合せ、４-２-３-１の採用が濃厚か。
●カナダ代表戦でヤコヴィッチ不在。状態に不安のC・ヨンアピンが連戦へ。
●怪我人が続々と全体練習に復帰。別メニュー調整は宮本のみ。
 
【担当記者の視点】
「自分たちが積み上げてきたサッカーが、まったく出せなかった」（大榎監督）神戸戦を終え、第２ステージは最下位スタート。目標とする残留に向け、背水の陣で臨む。
 
　鹿島戦は４-２-３-１を採用し、前からのプレッシャーを徹底していく構えだ。指揮官は前節の敗因を「前からのプレシャーがかけられなかったのが問題」と分析。今節は相手のSBやボランチに厳しく寄せ、主導権を握りに行く。鹿島に快勝した第１ステージ開幕戦のような「球際の強さ」（本田）も、勝利の必須条件だろう。
 
　選手たちは「戦う姿勢」を強調する。一人ひとりが個で負けないようしっかり食らい付き、前節の悪夢を吹き飛ばしたい。