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松木や荒木も安泰ではない。パリ五輪本番の18人、最終予選組から生き残るのは5~6人の可能性も。前回のアジア制覇時と比較

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2024年05月06日

今回は大半の欧州組を招集できず

アジアの頂点に立った大岩ジャパン。ここから何人がパリ五輪のピッチに立てるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで4大会ぶり2度目の優勝を飾り、アジア第一代表としてパリ行きを決めた。

 戦前は、MF鈴木唯人(ブレンビー)、GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)など複数の欧州組が不在でアジアの戦いを勝ち抜けるか不安視されていたが、キャプテンのMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)を軸に大会を通してタフに戦い続け、頂点に立った。

「危機感しかありません」と、大会前から山本昌邦ナショナルチームダイレクターがアジアで戦う厳しさを強調していたが、今大会は苦難の連続だった。

 DF西尾隆矢の退場により10人で戦った中国とのグループステージ初戦は、1-0で競り勝ったものの防戦一方の展開で、最終節の韓国戦は攻めきれず、終盤の失点で0-1の敗戦。最大の山場となった開催国カタールとの準々決勝は、数的優位をうまく活かせず、延長戦までもつれ込んだ末に4-2で勝利を手にした。

 決勝のウズベキスタン戦は終始、劣勢の時間が長かった。それでも90+1分にMF山田楓喜(東京V)が均衡を破るゴールを決めたが、4分後にDF関根大輝(柏)のハンドでPKを献上。だが、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)のビッグセーブで凌ぎ、トータル17分ものアディショナルタイムを乗り切って栄冠を掴んだ。
 
 大会を通じてタフさが増し、2年前にチームが立ち上がった時とは比べものにならないぐらい、グループとしても個人としても逞しくなった。五輪本大会でも彼らの奮闘に期待したいが、今回のパリ五輪世代のチームは、アジア予選のメンバーがそのままパリに行く可能性は現状で小さいかもしれない。

 というのも、冒頭で触れた通り、今回は大半の欧州組を招集できていないからだ。U-23アジア杯はインターナショナルマッチウィーク外での開催で選手を揃えにくい側面があり、さらに近年は早い段階で欧州行きを決断する選手が増えた影響で、より思い通りにメンバーを組めなかった。

 そうした状況になる可能性は大岩監督も考慮していたが、今回のU-23アジア杯が往来の1月開催でなくなったのは計算外。A代表のアジアカップが中国からカタールに開催地が変更された影響で1月にずれ込み、U-23のコンペティションはその煽りを受けて4月になったからだ。

 そうなると、欧州のリーグ戦が佳境を迎えるタイミングで欧州組の招集は一筋縄ではいかない。今大会はコアメンバーとして重宝されてきた鈴木唯、鈴木彩に加え、MF斉藤光毅、MF三戸舜介(ともにスパルタ)のオランダコンビ、スコットランドリーグで5得点をマークしているFW小田裕太郎(ハーツ)が選外になっている。

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