「もっと自分たちに矢印を向けてやるべき」
[J1第34節]横浜FM 4-0 浦和/10月18日/日産スタジアム
9月23日の清水エスパルス戦(0-0)からリーグ戦3試合無敗(1勝2分け)と復調傾向にあった浦和レッズ。特に10月4日のヴィッセル神戸戦を1-0で勝ち切ったことは、チームにとって大きな自信になった。主軸CBのダニーロ・ボザが出場停止となるなか、大卒ルーキーの根本健太が好パフォーマンスを披露。これをマチェイ・スコルジャ監督も前向きに受け止めた様子だった。
J1は残り5試合。すでにタイトル獲得が難しくなったこともあり、指揮官は10月18日の横浜F・マリノス戦で新たな組み合わせにトライしようと考えたのだろう。
まずGK西川周作を外して牲川歩見を抜擢。CBも、今季はキャプテンマークを巻くことが多かったマリウス・ホイブラーテンを控えに回し、ボザと根本のコンビで挑んだ。攻撃陣も早川隼平を先発起用。2023年夏の浦和加入後、一度も公式戦に出ていない安部裕葵をベンチ入りさせるなど、大胆なチャレンジに打って出たのだ。
9月23日の清水エスパルス戦(0-0)からリーグ戦3試合無敗(1勝2分け)と復調傾向にあった浦和レッズ。特に10月4日のヴィッセル神戸戦を1-0で勝ち切ったことは、チームにとって大きな自信になった。主軸CBのダニーロ・ボザが出場停止となるなか、大卒ルーキーの根本健太が好パフォーマンスを披露。これをマチェイ・スコルジャ監督も前向きに受け止めた様子だった。
J1は残り5試合。すでにタイトル獲得が難しくなったこともあり、指揮官は10月18日の横浜F・マリノス戦で新たな組み合わせにトライしようと考えたのだろう。
まずGK西川周作を外して牲川歩見を抜擢。CBも、今季はキャプテンマークを巻くことが多かったマリウス・ホイブラーテンを控えに回し、ボザと根本のコンビで挑んだ。攻撃陣も早川隼平を先発起用。2023年夏の浦和加入後、一度も公式戦に出ていない安部裕葵をベンチ入りさせるなど、大胆なチャレンジに打って出たのだ。
しかしながら、その采配は裏目に出た。
「今日の全体的な低いパフォーマンスにつながったのは、貧相だとも言える立ち上がりの15分間だったと思います。F・マリノスが強いプレスをかけてくるので、背後のスペースを突くという狙いを持って挑んだのですが、そのようなプレーがまったく出ませんでした」
試合後の記者会見でスコルジャ監督がこう語った通り、試合の入りが非常に悪かった。横浜FMのハイプレスを受けて、根本がいきなりミスを犯し、開始6分に谷村海那に先制点を献上してしまったのだ。
その後もビルドアップを修正できず、次々とシュートを打たれてしまう。何とかしのいでいたが、34分にCKからジェイソン・キニョーネスのヘディング弾を浴びると、そこからジョルディ・クルークスと植中朝日に立て続けに失点。前半だけで0-4という屈辱を味わったのだ。
後半からは渡邊凌磨、金子拓郎ら主力を送り出して巻き返しを図ったが、主審の微妙な判定も影響したのか、選手たちのイライラは募るばかり。68分にはボールを叩きつけたボザにイエローカードが出され、後半ロスタイムには金子が副審の胸を小突いてしまい一発退場。非常に後味の悪い結末となった。
厳しい戦いをベンチで見守った西川は「外から見ていて、声を出す選手も見当たらなかったし、ホントに基本的なことができていなかった。もっと自分たちに矢印を向けてやるべきだと感じました」と神妙な面持ちで言う。
この日は石原広教が腕章を巻き、途中からキャプテンの関根貴大も出場したが、西川とホイブラーテンというリーダー格の不在の影響は明らかだった。
2人がいないのであれば、石原や関根、攻守のつなぎ役である安居海渡、攻撃陣の主力である渡邊らにけん引役が期待されたが、少なくとも、この日はできていなかった。崩れた時に歯止めをかけられる人材がいないと、チームは難しくなってしまう。そのことを浦和の面々は痛感したのではないか。
「今日の全体的な低いパフォーマンスにつながったのは、貧相だとも言える立ち上がりの15分間だったと思います。F・マリノスが強いプレスをかけてくるので、背後のスペースを突くという狙いを持って挑んだのですが、そのようなプレーがまったく出ませんでした」
試合後の記者会見でスコルジャ監督がこう語った通り、試合の入りが非常に悪かった。横浜FMのハイプレスを受けて、根本がいきなりミスを犯し、開始6分に谷村海那に先制点を献上してしまったのだ。
その後もビルドアップを修正できず、次々とシュートを打たれてしまう。何とかしのいでいたが、34分にCKからジェイソン・キニョーネスのヘディング弾を浴びると、そこからジョルディ・クルークスと植中朝日に立て続けに失点。前半だけで0-4という屈辱を味わったのだ。
後半からは渡邊凌磨、金子拓郎ら主力を送り出して巻き返しを図ったが、主審の微妙な判定も影響したのか、選手たちのイライラは募るばかり。68分にはボールを叩きつけたボザにイエローカードが出され、後半ロスタイムには金子が副審の胸を小突いてしまい一発退場。非常に後味の悪い結末となった。
厳しい戦いをベンチで見守った西川は「外から見ていて、声を出す選手も見当たらなかったし、ホントに基本的なことができていなかった。もっと自分たちに矢印を向けてやるべきだと感じました」と神妙な面持ちで言う。
この日は石原広教が腕章を巻き、途中からキャプテンの関根貴大も出場したが、西川とホイブラーテンというリーダー格の不在の影響は明らかだった。
2人がいないのであれば、石原や関根、攻守のつなぎ役である安居海渡、攻撃陣の主力である渡邊らにけん引役が期待されたが、少なくとも、この日はできていなかった。崩れた時に歯止めをかけられる人材がいないと、チームは難しくなってしまう。そのことを浦和の面々は痛感したのではないか。