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悔しさを味わったカタールW杯から3年。南野拓実の確信。俺たちならやれる――ブラジル撃破を先導「歴史を変える試合にしよう」【日本代表】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2025年10月15日

こぼれ球を拾い、迷いなく右足を振り抜く

チームに大きな活力を与える反撃弾の南野。(C)SOCCER DIGEST

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 過去に13試合を戦って0勝2分け11敗と黒歴史が続いていたブラジル戦。その不名誉な記録に歯止めをかけるべく、10月14日に東京スタジアム(味スタ)でサッカー王国に挑んだ日本代表は、凄まじい闘争心と底力を見せつけた。

 4日前の韓国戦(5-0)から、ヴィニシウス・ジュニオールら主力3人を残してメンバーの大幅入れ替えをしてきた相手に対し、日本は左足首負傷で調整していた久保建英(レアル・ソシエダ)、10日のパラグアイ戦でベンチスタートだった上田綺世(フェイエノールト)らを先発起用。森保一監督は本気に勝ちに行く姿勢を見せた。

「親善試合じゃなくて、歴史を変える試合にしよう」と試合前に力強く士気を高めたのは、キャプテンマークを巻いた南野拓実(モナコ)。2022年6月のブラジル戦でも先発して、0-1というスコア以上の実力差を痛感させられた男は、まずメンタルで負けてはいけないと考えたのだろう。南野を中心に日本は世界のトップ・オブ・トップと同じ目線で試合に入ったのだ。

 序盤は5-4-1のミドルブロックで相手の攻撃にうまく対応していたかと思われたが、上田が決定機を逃した直後からブラジルにボールを握られ、わずか6分間で2失点。前半を0-2で終えることになってしまった。

「『まだこのゲームは死んでないよ』と。監督も声をかけていましたし、僕もそう思ったし、1点を取ったら絶対まだ勝負に持っていける。それを選手全員の共通認識として後半のピッチに立てるようにしたい。そう思って声をかけました」と南野は堂安律(フランクフルト)とともに激しくチームを鼓舞したという。
 
 同時に自身のプレスも切り替えた。3-4-2-1の左シャドーを務めた南野は、前半は右SBのパウロ・エンリケや右ウイングのルイス・エンリケにフォーカスすることが多かったが、後半が始まるとCBに対し、前へ前へとハイプレスを仕掛けるようになったのだ。立ち位置も上田により近くなり、2トップ気味の関係性になった。この明確な改善が、52分の反撃弾を呼び込む。

 堂安と鎌田大地(クリスタル・パレス)がタイトにプレスをかけ、バックパスを受けたファブリシオ・ブルーノに上田が鋭く寄せた。次の瞬間、F・ブルーノはバランスを崩してボールをこぼし、それを拾った南野が迷うことなく右足を振り抜いてゴールネットに突き刺した。

「もうシュートしかないなと。ゴールキーパーの位置を見て、思い切って強いボールを蹴ると意識しました」と本人は明かす。試合前にも「ガチャっとしたところをすぐ奪い返してチャンスにつなげるとか、そういうところは1つ良いイメージが自分の中にある。そういうので僕は点を取ってきたので」と話していたが、まさにガチャっとした状況で確実に仕留めたのは、日頃のモナコでの積み重ねが出たということだろう。
 
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