• トップ
  • ニュース一覧
  • マラドーナ、バッジョ、ジダン、トッティ、デル・ピエロ…。セリエAで最も優雅で芸術的だったのは——【ファンタジスタ完全格付け】

マラドーナ、バッジョ、ジダン、トッティ、デル・ピエロ…。セリエAで最も優雅で芸術的だったのは——【ファンタジスタ完全格付け】

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2025年04月05日

想像を超えるドラマを生んだ「別格」なふたりのレジェンド

ナポリ時代のマラドーナとユベントス時代のバッジョ。(C)Alberto LINGRIA,Getty Images

画像を見る

 マラドーナ、バッジョ、ジダン、トッティ、デル・ピエロ……。華麗な技でイタリアの観客を魅了しつづけてきたファンタジスタたちだ。とりわけセリエAが最も華やかだった1980年代~2000年代前半には、そうした一流のファンタジスタがひしめき合っていた。では、過去50年の歴史で、最も優雅で芸術的だったのはだれか。ファンタジスタとしての価値をここに格付けする。

※選出対象
・1975-76シーズン以降にセリエAでプレー
・現役引退済み

―――◆―――◆―――

 ファンタジスタ——。その言葉を聞くことは、いまではめっきり少なくなった。

 あえて日本語で直訳すると「想像力の人」。意外性とスペクタクル性に満ちたプレーで観る者を驚かせ魅了する、想像力と創造性に溢れたプレーヤーに対して特権的に与えられてきたのがこの呼称だ。しかし、パワー、スピード、インテンシティーがすべてを支配するモダンフットボールの世界に、そんな優雅で芸術的なプレーヤーの居場所はもはや残されていない。あのリオネル・メッシですら、ファンタジスタとして括ることに違和感を覚えるのは、彼のプレーがあまりに効率的で、無駄や“遊び”が削ぎ落とされているからかもしれない。

 それでは、ファンタジスタという言葉が最も似合うのはだれだろうか。

 セリエAの歴史を振り返れば、ファンタジスタの全盛期はやはり、1980年代初頭~2000年代初頭までの20年間だ。80-81シーズンに、十数年禁止されていた外国人選手の獲得が解禁されたことで、ジーコ、ミシェル・プラティニ、ディエゴ・マラドーナといったサッカー史に名を残す偉大なファンタジスタが主役を演じ、イタリアからもロベルト・バッジョ、ジャンフランコ・ゾーラ、ロベルト・マンチーニ、アレッサンドロ・デル・ピエロ、フランチェスコ・トッティという芸術的な「10番」たちが生まれた時代である。その中でも「別格」だったのは、マラドーナとバッジョだろう。


【画像】華やかに可憐にピッチで輝く!世界の“美女フットボーラー”を一挙紹介!

「意外性とスペクタクル性」という観点で見れば、マラドーナを超えるプレーヤーはいない。彼と比べれば、同じ時代を過ごしたジーコやプラティニのプレーは、合理的にすら見える。単にトリッキーで華麗なテクニックを駆使する“マジシャン”としてなら、ロナウジーニョも引けは取らないかもしれない。

 しかし、マラドーナにはそれに加えて、我々の想像を超えたドラマを生み出すカリスマ性が備わっていた。86年のメキシコ・ワールドカップ(W杯)。たった5分の間に「神の手ゴール」と「5人抜き」という、観る者を唖然とさせるふたつの“スーパーゴール”を決めて見せた準々決勝のイングランド戦は、その象徴だ。

 バッジョは、マラドーナのようにとんでもなく派手なプレーを見せたわけではないが、パスを引き出してゴールに向かうまでのアイデアの豊富さと、きわめて繊細なテクニックが特別だった。キックフェイントを駆使して迫り来るDFを次々と抜き去り、最後はGKにまで尻もちをつかせてから悠々と流し込む。さらに、バッジョにとっての美学であるかのように、シュートは必ずと言っていいほどサイドネットを揺らした。そして彼もまた、特別なドラマを生んだファンタジスタだった。自らのゴールでイタリアを決勝に導きながら、最後のPK失敗で準優勝に終わった94年アメリカW杯は、バッジョを孤高の存在たらしめている。

 ふたりのうち、どちらを史上最高のファンタジスタに選ぶかは、読者の皆さんの判断にお任せしたい。

 

【関連記事】
「モドリッチがキレてる」何があった?久保建英が39歳マドリー主将と口論! 激昂した名手に首根っこを掴まれる衝撃シーンにネット騒然!「喧嘩してる」
「日本人が来る」イタリア強豪の日本代表DF獲得は濃厚? 現地記者は移籍を「確信している」
絶滅? それとも姿を変えて現存? セリエAにおけるファンタジスタの「いま」を探る【現地発】
「ワースト11の屈辱から大逆転」“ノイアーの後継者候補”鈴木彩艶に韓国メディアが大注目!「アジア史に残るGKに成長できるか」
「韓国サッカーが崩壊」「衝撃の敗戦だ」韓国が格下インドネシアにまさかの黒星で母国メディアは茫然「GS敗退の危機だ」【U-17アジア杯】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ